不安定なお天気が続き、憂鬱ですね。
当局スタッフMさんがステキはなごみパンフレットを作成してくれました♪
なごみ薬局ではどの店舗でも、メール、LINE、FAXで処方箋を受け付けております。処方箋を携帯電話で撮影、写真を添付して送信していただくだけでOK!!
病院帰りのお時間を有効に使っていただけるよう先にお薬を準備してお待ちしております。
ぜひご利用下さい。
心から患者さんを元気にする薬局です。
8月に入り東京都心では21日連続雨が続いたかと思えば、今度は強い日差しが気温をぐっと押し上げ、残暑が続くそうです。
そんなときには熱中症にご注意ください。
重症だと命の危険もある熱中症、予防と対策についてご紹介します。
高温多湿な環境下で、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温調整機能がうまく働かないことで発症する症状の総称です。
軽度…めまい、立ちくらみ、筋肉痛、汗がとまらない
中度…頭痛、吐き気、体がだるい、虚脱感
重度…意識がない、けいれん、高い体温である、まっすぐに歩けない
・涼しい場所へ避難
・衣服を脱がせ身体を冷やす
・水分、塩分を補給する
この3点が重要になります。そして、自力で水を飲めない、意識がない場合は躊躇わずに救急隊を呼びましょう!
熱中症はなによりも予防が大切です!
1、こまめに水分、塩分を補給する
汗には塩分が含まれています。大量の汗をかいたら、水分とともに塩分も取りましょう。ビールなどアルコールを含む飲料は、 かえって体内の水分を出してしまうため水分の補給にはならず、逆に危険です。
2、熱中症になりにくい室内環境づくり
熱中症の約半数は室内でおきているようです。猛暑日に節電を意識し過ぎてエアコンをつけないのは大変危険です!!扇風機やすだれなど活用しながら、室内の温度調整をしましょう。
3、周りの人への気配りを
自分のことだけでなく、ご近所で声を掛け合うなど、周りの人の体調にも気を配りましょう。特に高齢者は暑さや水分不足に対する感覚機能が低下しており、暑さに対する体の調整機能も低下しています。のどの乾きを感じていなくても水分補給を勧めるなどし、体調の変化を気にかけましょう。
水分補給には当局も取扱いのある、経口補水液OS-1もおススメです♪
皆様、お身体ご自愛ください。
社内で共有されているものを一部共有いたします。
現在定期的にメディカルアロマの講義を受けているため、講義内容を概論として報告させていただきます。
後半部分は少しばかり医薬品とからめた内容にしてみましたので、お時間のある時にご一読いただければと思います。
アロマに関しては複数の協会が存在し、それぞれに定義や使用に関する制限が異なります。
この報告は基本的にNARD JAPAN(NARD:Natural Aromatherapy Research and Development/NARDの代表は薬学博士です)に則した内容です。
<アロマテラピーとは>
植物精油や植物油、ハーブウォーターを用いた、健康管理法及び療法
※イギリスでは主に美容やリラクゼーションを中心に、精油を植物油などで低濃度に希釈し、トリートメント用オイルとして使用。
フランスでは医療や治療に、1%程度~高濃度まで、皮膚塗布や経口摂取、坐薬、吸入などの方法で使用。
<精油とは>
芳香植物から抽出した芳香分子の集合体
<アロマテラピーで用いる精油の条件>
~NARD JAPANの条件に合致するケモタイプ精油~
1 植物名(学名)、採油方法、採油部位が明らかであること。
2 芳香成分、残留農薬、屈折率、比重、旋光度について、ロットごとに国内で分析・検査され、結果に問題のないことが確認されており、その結果を公開しているもの。
3 成分の添加や除去を一切行っていない精油を使用。
※つまり、科学的に検証されたものであり、必ず「ケモタイプ精油成分分析表」が添付された状態で販売されている。医薬品に添付文書があるようなもの。
成分の添加や除去を一切行っていないからこそ、原料が自然のものである影響から、同じ精油でもLotにより記載されている数値が若干異なる。
<採油方法>
1 水蒸気蒸留法 ← 多くはこの方法
2 圧搾法 ←柑橘系の果皮からはこの方法がメイン
3 その他の抽出方法(有機溶剤) ← Ex.)ジャスミン
<精油の物理的特徴>
・芳香性
・高濃度・揮発性:放置しておくと蒸散する
・親油性:原則として油に溶ける(水には溶けにくい)
・比重が軽い:原則として比重が1以下
・有機化合物である(C=炭素 を含むもの)
・常温で液体である
<抽出部位>
同じ植物でも、抽出部位により異なる精油が採油される
Ex.) Citrus aurantium ssp.amara←ミカン科の植物「オレンジ・ビター」
花から:ネロリ ←甘く優雅な香り
果皮から:オレンジ・ビター ←甘さの中にも苦味を感じられる深い香り
葉から:プチグレン ← フレッシュで爽やかな香り
<精油の保管>
・直射日光の当たる場所を避け、風通しの良い冷暗所に保管する
・遮光性のあるガラス瓶に入れ、立てて保管する(プラスチックを溶かすため)
・使用後はしっかりと蓋を閉める(揮発性があるため)
・火のそばに置かない(引火性があるため)
・子供やペットの手の届かない場所に保管する
・消費期限内に使用し、開封後は使用期限にかかわらず早めに使い切る
※開封後の使用期限目安
柑橘系果皮の圧搾:半年、その他:1年
<香りが体に与える影響>
・嗅覚から脳を通して:大脳辺縁系(大脳の内側に存在し、食欲や性欲等本能的な活動を担う)に直接伝わる
・皮膚塗布によって、局所・全身に:浸透(表皮中の角質層に浸み込むこと)だけにとどまらず、吸収(皮膚表面から真皮まで入っていくこと)される
→血管に入る:一般的に分子量500以下
※一般的に化粧品(薬用化粧品を除く)の浸透は角質層(表皮)までとされているため、基礎化粧品でどうこうしようとするよりは、皮膚収斂作用のある精油をスキンケアに用いた方が効果的とされる考え方がある。
<濃度計算>
・1滴 約0.05mL
・10%未満の場合:全量5mLでは、精油濃度を1%にするには、1滴必要
・10%以上の場合:全量5mLでは、精油濃度10%にするには、10滴必要
→溶媒は4.5mL使用
※もちろん、溶液の種類(粘度)によって1滴量は異なるが、おおよそ1滴0.05mLと知っておくと、医薬品への考え方応用が可能。5mL瓶で約100滴ということ。
Ex.)チモプトール(5mL/本):1日2回 → 両眼への使用なら、1本約25日分
キサラタン(2.5mL/本):1日1回 → 同上
<キャリアオイル(ベースオイル)の目的>
1 精油を希釈して、作用を穏やかにする
2 精油の揮発を抑え、持続性を高める
3 キャリアオイルそのものが持つ効果を利用する
Ex.)ローズヒップ油(抗炎症作用を期待して、アトピー肌に使用)
セントジョンズワート油(鎮静・抗炎症作用を期待して、日焼けの改善に使用)
<主な精油>精油名:主成分名
・シナモン・カッシア:ケイ皮アルデヒド→加温作用、強い抗菌作用
※ケイ皮アルデヒドについて、薬学部の生薬の授業で「生八つ橋のニッキの匂い」と
教わっているのでは?(シナモンとニッキは産地や使用部位が異なるようだが、香りのイメージとしては似ている)
・カモマイル・ジャーマン:カマズレン→抗炎症作用
※カマズレンはアズレン誘導体。とすると、アズノールうがい液・アズノール錠・咳嗽用ハチアズレ顆粒(アズレンスルホン酸ナトリウム水和物)やアズノール軟膏(ジメチルイソプロピルアズレン)と同じく抗炎症作用があること、青色であることに納得。
・ウィンター・グリーン:サリチル酸メチル→鎮痛・抗炎症作用
※サリチル酸メチルは、医療用のMS冷シップ・温シップや、市販薬でもサロンパスに含有される成分。台湾土産の定番「グリーンオイル」にも入っている。
・クローブ:オイゲノール→鎮痛・麻酔作用
※チョウジ(クローブの和名)から抽出されるオイゲノールは、恐らく薬学部の生薬の授業で「歯医者の匂い」と習ったのでは?
・ユーカリ・レモン:シトロネラール→昆虫忌避作用(蚊)
※本店にある虫よけスプレーの裏面表記をご覧ください。「シトロネラ」とあります。
「シトロネラ」精油の主成分もシトロネラール。
・フランキンセンス(キリスト生誕時に東方の三賢者が持参した供物の1つ:乳香)
・ミルラ(同上:没薬→ミイラ作りに使用された防腐剤)
<禁忌、注意事項>
・光毒性(フロクマリン類の成分を含有する精油):レモン、ベルガモット等
※化粧水や美容オイルとして体に塗布する場合はもちろん、ルームスプレーとしてカーテンにスプレーする場合も、使用時間帯に注意。
医薬品ではモーラステープ(ケトプロフェン)で光線過敏症が知られている。
・堕胎作用(流産惹起作用):ペパーミント、ラベンダー・スピカ等(ラベンダー・アングスティフォリアには禁忌なし)
・エストロゲン様作用(ホルモン依存型癌疾患、乳腺症等に×):クラリーセージ
・アスピリンアレルギーの人:ウィンターグリーン
※サリチル酸メチルを多く含むため。
アスピリンは別名「アセチルサリチル酸」であり、アセチルサリチル酸もサリチル酸メチルも、共にサリチル酸から合成される。つまり骨格が似ている。
・要希釈:クローブ(主成分オイゲノールはフェノール類であり、皮膚を荒らす危険等があるため)
なごみ薬局は新卒採用をはじめました!
採用情報はこちらから。
https://pharma.mynavi.jp
https://job.mynavi.jp/conts/2018/tok/yak/index_v.html
本店より5件
①タケルダ 1T/1×朝食後 服用中の方にネキシウム20mg 1C/1×夕食後 新規処方。
タケルダはアスピリン100mg+ランソプラゾール15mgで 既にPPIが入っているため、処方医へ問い合わせ。
→タケルダはバイアスピリンに変更となった。(また その際ネキシウムはタケキャブ20mgに変更指示あり。当日はタケルダ服用済みにて、バイアスピリンとタケキャブは翌日から開始するよう患者様へ説明。)
●合剤は配合成分に注意が必要で、類似薬重複の他、同成分重複による上限量超え(例えば ユニシアとアムロジピン単剤、メタクトとメトホルミン単剤 等)にも気をつけなければなりませんね。
②いつもの腎代謝科定期処方に臨時処方PL配合顆粒が追加されていた。
緑内障治療のため眼科通院中の方であり、処方医へ確認。
→受け取り来局されていたご家族曰く、症状はあまり強くないとのことだったため その旨医師へお伝えしたところ、薬剤変更ではなく処方削除となった。
●以前 眼科で初めてダイアモックス錠が処方された際、通常量ではあったが、腎代謝科を定期通院中だったことから問い合わせとなり、減量となった方です。
③6歳児に カロナール50%細粒 1回1g(成分量として500mg)/疼痛時 処方。
体重21kgとのことで、小児では通常10〜15mg/回(20kgで200〜300mg)であることを考慮すると、添付文書上 適宜増減の言葉はあるものの、20%細粒の可能性が考えられたため 問い合わせ。
→20%細粒に変更となった(指示量は1gで変わらず→成分量は200mg)。
④前回手持ちの3種(ミカルディス80mg 1T/1×朝食後、メトホルミン250mg 2T/2×朝夕食後、グリメピリド1mg 2T/1×朝食後)も一緒に分包した方。
今回手持ちはなく、処方箋中にミカルディスとメトホルミンがなかったため本人へ確認したところ、「血糖を下げる薬は変えて 朝だけにまとめると言っていたけれど、そういえば血圧のことは先生何も言っていなかった」(確かにメトホルミンがないかわりに 朝食後のジャディアンスが10→25mgへ増量となっていた)とのことだったため、処方医へ問い合わせ。
→ミカルディス処方追加となった
(その際メトホルミン中止、ジャディアンス増量についても念のため確認した)。
●前回指導記録に、手持ち薬3種も一緒に分包した旨きちんと入力されており、分包機でもその履歴があったため気づいた例です。
もしも 分包も鑑査も終わり、投薬直前に履歴を見てor投薬中患者様との会話で気づいた場合、更にお待たせしてしまうため、分包という時間を要する方の場合は特に注意が必要だと感じました。
⑤脳外科からの継続薬処方箋について、いつも屯用下剤(センノシドorピコスルファート内用液、あるいはその両方)も一緒に出ていたが、今回は定時服用薬の1種のみだったため、手持ちが十分であるか またはあまり使用していないのか、付き添いの介護者へ確認。
特にそのどちらでもなく、次回受診まで2ヶ月以上あくことから、むしろ前回(35日分に対しセンノシド10回分、ピコスルファート1本)の倍程度欲しい旨返答があったため、処方元へ問い合わせ。
→センノシド20回分、ピコスルファート2本処方追加となった。
●以前から何度か、循環器と脳外で処方重複(循環器の方が受診日が先行しているため、いつも脳外処方時にバイアスピリン等数種重複について問い合わせ後削除となっている)していた方であり、今回その重複はなかったものの、屯用下剤も一緒に削除された可能性も考えられたことから、声かけ確認→問い合わせとなりました。