なごみ薬局在宅医療チームでは、毎週、症例検討を行っています!

こんにちは。中野区のなごみ薬局在宅医療チーム・訪問薬剤師の3号です😊

なごみ薬局在宅医療チームでは、毎週木曜に課題共有を目的とした症例検討会を行っております。

どんなことをしているのか?について書いてみたいと思います。

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●なごみ薬局の症例検討会とは?

各々が担当した症例を振り返り、課題を洗い出し、発表します。

訪問薬剤師として適切な関わりができたかを吟味・検討し、担当1人では解決が難しい課題に対しては、チーム全体でディスカッションを行います。

訪問薬剤師として必要な様々な知識を、実際に起きた症例に対する検討を通じて、より実践的な知識として深めていき、それぞれの現場で活かしていこう!というのが主な狙いです。

他の医療現場では「カンファレンス」「カンファ」などとも呼ばれるものです。

●症例検討会で使用しているフォーマット

日本在宅薬学会の「事例報告書」を使用しています。

https://jahcp.org/certified-pharmacist/

患者さんの年齢、介護度、疾患名などの基本情報の他、

患者背景、介入が必要と考えられた問題点、介入の具体的内容、介入の結果及び考察、今後の課題などが書けるようになっています。

在宅医療チームには、日本在宅薬学会の在宅医療支援認定薬剤師を目指して勉強中のメンバーもいます📖

●症例検討会で扱われた例

・新規在宅患者さんの情報共有

→新規在宅患者さんがいると、どんな患者さんか?や、訪問するにあたり気をつける点をシェアしています。

たとえば「耳が遠いので大きな声でないと会話ができない」という患者さんもいれば、「大きな音が苦手」「周りの人に聞かれている気がするから小さな声で話してほしい」という患者さんも。

担当者以外の訪問になったとしても、患者さんに安心していただけるよう、情報共有を行っています。

・患者さんが感染症の時にどのような感染対策をするか?

→各々が工夫している点をシェア。

訪問看護の看護師さんに聞いてみるのも良いかもという意見が出ました。

・飲み忘れ・飲み間違いがないような工夫について

→日めくりのお薬カレンダー、手先が動かしにくい方でも使えそうなボックスなどの情報をシェアし合いました。

・お薬の紛失や過剰服用の可能性のある患者さんに対しての工夫について

→患者さんの手の届かない場所(普段行かない部屋や高いところ)にしまう、カギのある引き出しやボックスにしまう、などの案が出ました。

●なごみ薬局の症例検討会の工夫

・チームで会って話す!

なごみ薬局在宅医療チームは「会って顔を見て話すことが大切」と考えています。

普段は3店舗に分かれて活動する在宅医療チームですが、毎週木曜日は全員本店に集合。

顔を見て話す回数を増やすことで、ちょっとした「困った」も言いやすいチームになっています。

・引き継ぎとしてのバックアップ体制も兼ねている

いつもの担当薬剤師が急な欠勤になった時でも、担当外の薬剤師が臨時で訪問しやすいように引き継ぎとしてのバックアップ体制にもなっています。

・zoomやzoom録画に対応

症例検討会に限らず、なごみ薬局の会議はzoomやzoom録画に対応。

在宅医療チームは全員ママ薬剤師。

子の体調不良などで急な休みを取らなければならないこともあります。

後で録画を見れるのは大きな安心となっています。

●症例検討会をしていて感じるメリット

・チームで考えることができるから、より良いアイデアがでてくる

現場で起きた問題を1人で抱えることなく、在宅医療チーム全体の課題として話し合い、解決に近づけていけるのが1番のメリットだと感じています。

在宅医療チームメンバー3人の得意分野はそれぞれ。

患者さんやご家族、他医療関係者とのコミュニケーションが上手な薬剤師、

病院経験があり、また漢方に興味があり、漢方の資格を取るために勉強中の薬剤師、

他の調剤薬局での勤務経験があり、施設在宅や他薬局からの引き継ぎについてのノウハウを持っている薬剤師…

チーム全体で考えることでより良いアイデアが出て、それを患者さんや地域医療に還元することができます。

・言語化して分からない部分をなくせる

毎日の慌ただしい業務の中では、小さな「引っかかる」があってもそのままになりがち。

週に1回、自分の業務を振り返り、「引っかかる」「気になる」を言語化し、解決する機会を作っています。

・検索しても出てこない情報がダイレクトで得られることがある

在宅医療の現場に出ると、初めてのケース、調べても解決できないケースに出会うことが多々あります。

このようなケースを症例検討会で紹介することで、他の似たようなケースを経験しているメンバーからの意見を聞けますし、在宅医療チーム全体の経験として蓄積させていけます。

ここまでできるのは、在宅医療チームのあるなごみ薬局ならではの強みです。

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なごみ薬局では薬剤師による居宅訪問を行っております。

ご依頼・お問合せは、お気軽にお電話でどうぞ。

03-6454-0595

居宅訪問管理指導にかかる料金

こんにちは。中野区のなごみ薬局在宅医療チーム・訪問薬剤師の3号です😊

今日は、少し複雑な、居宅訪問にかかる料金について書いてみたいと思います。

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居宅訪問にかかる料金は、患者さんの利用している保険の状況によって変わります。

大きく「介護保険を利用できる場合」「介護保険を利用できない場合(医療保険の場合)」「生活保護、小児、公費をお持ちの場合」3つのパターンに分かれます

介護保険を利用できる場合

通常のお薬代に加え、介護保険で定められた費用を利用者様よりご負担頂きます。
介護保険の利用限度額には含まれません。

①単一建物診療患者が1人の場合・・・517点(1割自己負担の方で517円)
②単一建物診療患者が2~9人の場合・・・378点(1割自己負担の方で378円)

③単一建物診療患者が10人以上(①および②以外)・・・341点(1割自己負担の方で341円)

一般的に①が自宅、②③は施設の患者さんが対象となります。

例外として、ご夫婦やご家族の場合には、同じ建物に患者さんが2名以上いてもそれぞれ①を算定いたします。

この指導料をとる場合、算定できるのは月4回まで、間隔は6日以上あけないといけません。(末期がん患者などは少し違ってきます。)

介護保険は、年齢別に大きく2つに分けられます。

65歳以上の方(第1号被保険者)では、原因を問わずに要介護認定または要支援認定を 受けたときに介護サービスを受けることができます。

負担割合は1割、または一定以上の所得のある場合は2割、特に所得の高い場合は3割となります。

40歳から64歳までの方(第2号被保険者)では、加齢に伴う疾病(特定疾病※)が原因で要介護(要支援)認定を受けたときに介護サービスを受けることができます。

負担割合は1割です。

介護保険を利用できない場合(医療保険の場合)

65歳未満(小児以外)では、一般的にこちらとなります。

通常のお薬代に加え、医療保険で定められた費用を利用者様よりご負担頂きます。

医療保険の負担割合は2割または3割です。

①単一建物診療患者が1人の場合・・・650点(2割自己負担の方で1300円、3割自己負担の方で1950円)
②単一建物診療患者が2~9人の場合・・・320点(2割自己負担の方で640円、3割自己負担の方で960円)

③単一建物診療患者が10人以上(1および2以外)・・・290点(2割自己負担の方で580円、3割自己負担の方で870円)

一般的に①が自宅、②③は施設の患者さんが対象となります。

例外として、ご夫婦やご家族の場合には、同じ建物に患者さんが2名以上いても、それぞれ①を算定いたします。

この指導料をとる場合、算定できるのは月4回まで、間隔は6日以上あけないといけません。(末期がん患者などは少し違ってきます。)

生活保護、小児、公費をお持ちの場合

生活保護や小児では、居宅訪問にかかる料金は無料(自己負担0割、0円)となります。

公費をお持ちの方は、居宅訪問にかかる料金にも公費の負担割合が適応となる場合があります。(お持ちの公費により変わります)

詳しくはお問い合わせください。

公費をお持ちの場合、居宅訪問にかかる料金にも公費の負担割合が適応となる場合があります。

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なごみ薬局では薬剤師による居宅訪問を行っております。

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訪問薬剤師は何をしているの?【訪問後編】

こんにちは。中野区のなごみ薬局在宅医療チーム・訪問薬剤師の3号です😊

今日は、訪問薬剤師が訪問の後、実際にどんなことをしているのか?について書いてみたいと思います。

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残薬の整理

患者さん宅から残薬を回収してきた場合、その数を数え、整理します。

一包化した薬をばらして次回使えるようにしたり、

居宅訪問が始まる以前から残っていた薬を回収した場合には、今後使うものと使わないものとに仕分けします。

残薬の薬品名と数は、報告書に記載し、医師・ケアマネと共有します。

特に下剤や痛み止めなど「必要な時だけ飲む」薬は余りがちになることが多いです。

「〇〇は△△錠余りがありますのでは、次回の処方は不要かと思われます」と、クリニックに提案させていただくこともあります。

残薬報告例1
残薬報告例2

訪問薬剤管理指導報告書、薬学的管理指導計画書の作成、送付

医師、ケアマネに向けて訪問薬剤管理指導報告書(以下、報告書)を作成します。

報告書には、処方薬の服薬状況、残薬数、患者主訴、薬学的管理指導・説明のポイント、次回訪問日などを記載しています。

医師向けには月1回、来月の訪問予定日や重点項目を記載した薬学的管理指導計画書(以下、計画書)を作成しています。

作成した報告書・計画書は、FAX、メール、郵送、メディカルケアステーション(MCS)のような多職種連携ツールのうち、

医師、ケアマネがご都合の良い方法でお渡ししています。

訪問の合間にクリニックやケアマネのいる居宅介護支援事業所に立ち寄り、

患者さんの家でのご様子を報告がてら、手渡しさせていただくこともございます。

訪問薬剤管理指導報告書
薬学的管理指導計画書

処方箋原本との照らし合わせ

処方箋原本は、患者さん宅で受け取る場合と、1ヶ月分まとめてクリニックから郵送される場合があります。

クリニックから郵送される場合では、届いた処方箋原本と、訪問前にいただいた処方箋情報を照らし合わせします。

疑義照会をした処方箋については、変更前と変更後がわかるように、また電話で問い合わせた記録を残す必要があるため、

問い合わせ前の書式のまま送っていただけると幸いです。

医師、ケアマネへの連絡

通常は報告書での報告ですが、緊急と思われる場合には、医師、ケアマネに電話連絡させていただくこともございます。

今まで連絡したことのあるケースには、

・体調が悪いなど、患者さんのご様子がいつもと違った

・いつもと同じ訪問曜日時間なのに、患者さんが不在だった

・体調が悪いのでヘルパーさんの来る時間帯を早めることができないか?とご本人からご相談があった

などがあります。

飲み終わった薬のカラを確認し、廃棄する

「確実に飲んだか」の確認のために、お薬カレンダーに飲み終わったお薬のカラを残している患者さんもいらっしゃいます。

お薬のカラを見ることで、薬剤師も確実に服用されていることをチェックし、服用状況を医師にフィードバックいたします。

このような場合には、2枚のお薬カレンダーを使い、1枚は薬局でお薬をセットした状態でお持ちし、1枚は飲み終わったお薬カレンダーごと患者さん宅から回収する、という運用をすることもできます。

この工夫をすることで、薬剤師の患者さん宅での滞在時間・接触時間を減らすことに繋がり、お互いの感染対策にもなります。

疑義照会

患者さん宅に訪問して患者さんにお薬をお見せしたときに、「医師から聞いていた話と違うような?」「先生には言い忘れたのだが、湿布もほしかった」などと言われる場合もあります。

その場でクリニックにお電話する場合もありますが、クリニックの営業時間が終了している場合などには、

薬局に帰ってから疑義照会し、再度訪問させていただくこともございます。

なごみ薬局在宅医療チームでは、単に「お薬を届けて終わり」ではなく、

患者さんの不安を取り、納得してお薬を使っていただけるように、1人1人に寄り添っていければと考えています。

「身近な医療者」として、医師には直接聞けないような疑問も、なんでも気軽に聞いていただけると嬉しいです。

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在宅薬剤師は何をしているの?【患者さん宅で行うこと編】

こんにちは。中野区のなごみ薬局・在宅薬剤師の3号です😊

今日は、在宅薬剤師が患者さんのお宅で実際にどんなことをしているのか?について書いてみたいと思います。

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インターホンを鳴らす前に

なごみ薬局の在宅訪問では、感染予防として消毒ジェルを持ち歩いています。

玄関先で消毒をしてから訪問をしております。

また、首から名札をさげて訪問致します。

お薬の受け渡し

お薬を手渡し、またはご指定の場所に置きます。

お薬カレンダーやお薬ボックスのある患者さんでは、お薬のセットも薬剤師が行います。

セット後は間違いがないか再確認し、最後に記録用としてiPadで写真を撮ります。

写真は薬局に帰った後、報告書に保存しております。

患者さんや介護者の方から何か問い合わせがあった場合には、報告書のセット写真を見て回答させていただきます。

お薬のほか、事務処理のために、保険証や医療証の写真を撮ることもございます。

ご本人や介護者の方にお声をかけてから撮影させていただきます。

ご協力いただけると幸いです。

「家の中に人をあげるのはちょっと…」という患者さんには、玄関先でのお薬お渡しにも対応いたします。

患者さんの状態・ご希望に合わせた対応を致しますので、お気軽にご相談ください。

お薬の保管場所

お薬カレンダーやボックスがあればがお薬を自分で管理できる方では、ご本人が分かりやすい・飲み忘れない場所にお薬カレンダー・ボックスを置きます。

リビングやキッチンにお薬カレンダー・ボックスを設置し、保管することが多いです。

認知症など薬を飲み過ぎてしまう、または誤って飲んでしまう可能性の高い場合では、

ご本人の手の届かない場所にお薬を保管しているケースもあります。

例えば、キッチンの戸棚などの高い場所や、ご本人が普段行かない部屋、触らない引き出しなどです。

戸棚に鍵をつけている方もいらっしゃいます。

お薬の保管場所に関しては、ご本人・ご家族のほか、医師や訪問看護、ケアマネ、ヘルパーなど、関わる方と相談しながら決めていきます。

薬剤師として、患者さんの状態・患者さんを取り巻く状況をふまえながら、最適な方法を提案させていただきます。

「一度場所は決めたけど、やっぱり使いづらい」

「もっとこうだったらいいのにな」

「この入れ物は取り出しにくいけど、他に何か方法はあるの?」など、

いつでもご遠慮なくなごみ薬局にご相談ください!

最適な方法を検討・提案させていただきます😊

残薬チェック

残薬(=飲めなかった薬、余っている薬)のチェックも在宅薬剤師の大事な仕事です。

写真を撮ったりその場で数を数えて、医師に報告書で薬品名と数を報告します。

飲めなかったのは…

何か理由があるのか?それともなんとなくか?

効果が感じられないのか?

副作用が不安なのか?

味や形が飲みづらいのか?

生活リズムの中で飲みづらいタイミングなのか?などなど…

ご本人にヒアリングし、得た情報を医師にフィードバックします。

週1製剤や合剤などより飲みやすい薬への変更、

飲み忘れの少ない服用時点へ変更の提案をさせていただくこともあります。

また飲めなかった分包の薬は薬局に持ち帰り、使えるお薬は次回分として再利用させていただきます。

患者さんの経済的負担を減らし、国全体の医療費削減も期待できます。

お薬手帳チェック

お薬手帳をチェックし、手帳シールを貼ります。

往診以外に病院を受診しているケースもあるので、併用薬も忘れずに確認します。

お会計

お会計の方法には「現金払い」「メディカルペイ」「口座振替」がございます。

口座振替の場合は、月末締めの翌月引き落としとなっております。

費用については、介護保険を利用できる患者さんですと、通常のお薬代に加え、介護保険で定められた費用をご負担頂きます。

介護保険の利用限度額には含まれません。

1、単一建物診療患者が1人の場合・・・517点(1割自己負担の方で517円)

2、単一建物診療患者が2~9人の場合・・・378点(1割自己負担の方で378円)

一般的に1が自宅、2は施設の患者さんが対象となります。

この指導料をとる場合、算定できるのは月4回まで、間隔は6日以上あけないといけません。(末期がん患者などは少し違ってきます。)

また、公費をお持ちの方、生活保護の方、小児ではお薬代や訪問の料金が無料になることがあります。

「この公費を持っているが、無料で訪問サービスを利用できるか?」「月いくらくらいかかりそう?」など、詳しくはなごみ薬局までお気軽にお問い合わせください。

お薬代や訪問にかかる料金が無料の公費もございます。詳しくはお問い合わせください。

参考:「保険調剤の手引き」東京都薬剤師会

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ご依頼・お問合せは、お気軽にお電話でどうぞ。

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在宅薬剤師は何をしているの?【訪問前準備~訪問編】

こんにちは。中野区のなごみ薬局・在宅薬剤師の3号です😊

今日は、在宅薬剤師がお薬が準備できてから患者さんの家に行くまで、一体どんなことをしているのか?について書いてみたいと思います。

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訪問前の電話

ご希望の患者さんには、訪問前に「これから伺いますがよろしいですか?」と電話をしています。

訪問曜日や時間が決まっている患者さんには在宅確認の意味合いもありますし、

毎回お薬の準備が整い次第、電話で訪問日時を相談するケースもあります。

電話の受け答えから、「前より元気がないな?」「病状が悪化しているのかも?」「〇〇の薬の副作用かも?」などと推測したりもします。

訪問前に電話したところ、「体調が悪いので」と予定していた訪問日時を変更したケースもありました。

このような場合には、クリニックやケアマネさんに報告させていただくこともあります。

どんなタイミングで訪問しているの?

患者さんによりさまざまです。

デイサービスなど外出が多い方には、在宅している曜日・時間で提案させていただいきます。

独居で、週1回だけご家族が手伝いに来るようなケースでは、ご家族がいる曜日・時間に訪問させていただき、ご家族にお薬をお渡し・ご説明するケースもあります。

逆に「見守りをしてほしい」というご要望がある患者さんでは、

あえてヘルパーさんや訪問介護の介入のない曜日に訪問することもあります。

認知症や精神疾患などでイレギュラーな対応が難しい患者さんでは、すでに介入しているヘルパーや訪問看護の訪問時間に合わせて訪問するケースもあります。

入室時

インターホンを鳴らして本人もしくはご家族やヘルパーが玄関先まで出てくれるパターンもありますが、

暗証番号付きのキーボックスが備え付けられていて、キーボックスから鍵を取り、入室することも多いです。

「大きい音が苦手なので、インターホンは鳴らさないでほしい」

「認知症のため、薬を持ってきたと本人に言うと『いらない』と言われてしまうので、『薬を持ってきた』とは言わないでほしい」

というような、細かなご要望にも対応しております。

部屋に入ってまず確認すること

患者さんの様子や部屋の様子、室温などを確認します。

高齢の方では、真夏でもエアコンを嫌がり、エアコンをつけないで過ごしている方もいます。

このような方にはエアコンをつけるよう声かけすることもあります。

またいつもと同じ曜日・時間に伺ったにもかかわらず、患者さんが家にいなかったことがあり、この時はケアマネさんに念の為報告いたしました。

コロナ渦で、ケアマネさんが患者さん宅に行かれることも減ってしまっているのではないでしょうか?

薬局は、居宅療養管理指導として月4回患者さん宅を訪問することができます。

患者さんのご様子を週1回ペースでケアマネさんに報告いたします。

重い荷物の配達も行っております

ラコール、エンシュアなどの栄養剤、輸液、浣腸など、重量のあるお薬の配達も行っております。

エンシュア味各種取り揃えております!
大量の浣腸剤や、
輸液も配達いたします!

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なごみ薬局では薬剤師による居宅訪問を行っております。

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在宅で訪問薬剤管理が必要な患者さん例一覧💊

こんにちは😊

中野区のなごみ薬局在宅訪問部です。

今回は訪問薬剤管理の介入が必要と思われる患者さんの一例を挙げます。

患者さんの服薬コンプライアンス上昇は勿論のこと、訪問看護師さんや介護士さんなど医療チームやご家族の負担を軽くして

薬の専門家としてよりよい地域医療に貢献できるよう励んで参ります!

飲み忘れが多い方

同種同効薬のうち、1日1回や2回で済む薬剤を医師に提案します。

実際にお薬カレンダーやお薬ボックスなどを用いて、患者さんが一番飲みやすい方法を一緒にご相談しながら飲み忘れを防止しています!

お薬カレンダー 吸湿性などの問題から一包化できないお薬はホチキス留して一包にまとめています

飲み間違いが多い方

一包化に日付けを入れたり、服用ごとに色分けしたり患者さんが飲みやすいベストな方法をご提案します。

飲んでいる薬が多い方

ポリファーマシー問題解決のお手伝いをします。

飲み込みが悪い方

同種同効薬のうち、個包装液剤タイプや崩壊錠、ジェネリック薬品にしかない特殊な剤形など提案します。

液体タイプのお薬
ゼリータイプのお薬

転倒が心配される方

同種同効薬のうち眠気の副作用の少ない薬剤、BZ系以外の睡眠薬や睡眠薬の代わりになる薬剤を提案します。

BZ系の長期投与による常用量依存が考えられる方

より依存性の低い薬を提案したり、薬への思いやご不安をよく聞いて、減薬ができるようにお手伝いします。

薬の量の微調整が必要な方

錠剤の粉砕による計量調剤や散剤や液剤をご紹介します。

直前粉砕している薬

崩壊錠や散剤への変更提案、品質管理のデータを確認して薬局で事前粉砕が可能か確認します。

残薬がたくさんある方

患者さんの飲み残しは薬剤師が医師に直接日数調整を依頼して、患者さんの薬代の負担、ひいては日本の医療経済に貢献します。再利用可能な薬かどうかをプロの目で判断します。

看護師さん、ヘルパーさん、施設の職員さんが薬局に行って薬を受け取りに来られる例

薬の待ち時間、特に一包化はとても時間がかかります。薬のことは保険調剤で安く薬剤師に任せて、本来のお仕事に集中されませんか。

生活保護を受けている方は患者さんから頂く料金は発生しません。

自立支援等の負担割合や上限もそのまま適用されるケースもございます。

服薬拒否の強い方

薬剤師が思いを聞き取り、ご本人にとって一番良い方法を一緒に考えます。

お話し好きの方、相談したい方

忙しい医師に代わって話を聞きやすいのが薬剤師という存在です。

ご家族が大変そうな方

医師に代わって話を聞き寄り添います。

ご家族が薬の管理も頑張ってしまっているお宅

薬の管理はプロの薬剤師でも大変なものです。薬以外の介護のタスクをたくさん抱えておられる介護者の方には、薬のことだけでも楽になるようにお手伝い致します。

医療的ケアが必要なお子様

子育て中のお母様お父様へ。なごみ薬局の在宅訪問部は全員「現役ママ薬剤師」です😊 お母様お父様の子育てと日ごろのケアの大変さに共感し、親御さんにとって医療と心の支えとなります。忙しい子育て世代向けに、オンライン服薬指導も承っております。薬もご希望があれば安全な方法を考慮したうえで置き配可能です。

お一人暮らしの方

複数の目が複数のタイミングで入ることで見守りになります。重量のある輸液や経腸剤、栄養剤をお使いの方は車で運びます。

該当するケースの患者様はぜひご相談ください😌

地域の医療従事者の皆様と情報交換して、よりよいケアを実現できましたら嬉しいです😊✨

抱えきれない在宅を、私たちと一緒に支えませんか?

調剤薬局様

抱えきれない在宅を、私たちと一緒に支えませんか?

一時的に在宅訪問を助け合うサービスです。

私たちが訪問いたします!

・クリニックやケアマネから新規在宅の依頼を受けたが、手いっぱいでこれ以上在宅を増やせない

・薬剤師が減ってしまい、今持っている在宅のうち何件かを他の薬局にお願いしたい

・外来が忙しくて、在宅まで手が回らない

・人員が少なく、薬局を閉めてから在宅訪問している

・居宅訪問を希望されている患者さんがいるが、在宅のノウハウがない

などお困りではありませんか?

中野区・杉並区で薬剤師在宅訪問10年以上、在宅専門部のある、なごみ薬局が引き継ぎ、代わりに訪問いたします。

ご依頼・ご相談は、お気軽にお電話でどうぞ。

03-6454-0595

在宅薬剤師は何をしているの?【処方箋受付編】

こんにちは。中野区のなごみ薬局・在宅薬剤師の3号です😊

今日は、在宅薬剤師が処方箋を受け取ってから患者さんの家に薬を持って行くまで、一体どんなことをしているのか?について書いてみたいと思います。

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処方箋受付

まず、クリニックや患者さんから、FAX等で処方箋情報を受け取ります。

受付方法には、FAX、メディカルペイ(アプリ)、LINE、メールがあります。

メディカルペイ(アプリ)にはチャット機能があります。

チャットを使うことで、外出が多いケアマネさんや訪問看護師さんと在宅薬剤師の間でもやり取りがしやすくなり、便利です😊

メディカルペイ

https://medical-pay.jp

メディカルペイ(アプリ)ではチャット機能が使えて便利です!

また、クリニックの方が往診後なごみ薬局に直接処方箋を持ち込み、

または往診ではなく通院で病院を受診しており、本人や家族・ヘルパーがなごみ薬局に直接処方箋を持ち込みのパターンもあります。

●処方監査・疑義照会

薬剤師が処方箋の内容をチェックします。

「お薬の内容や量が妥当か?」「飲み合わせが悪い薬はないか?」などの通常の監査はもちろんのこと、

・次回往診日まで処方日数が足りるか?

・処方の漏れている薬はないか?(前回残薬調整のために処方を削って、そのままの処方で出ていることはないか?)

・残薬のある薬が出ていて、手持ちが過剰になることはないか?

などチェックし、気になる点があれば医師に疑義照会します。

処方変更や新しい薬が出ていた場合、処方切り替え・開始のタイミングを医師に確認します。

緊急の場合、当日中にお薬をお届けすることもあります。

患者さん宅に訪問する曜日と時間は大体決まっていることが多いです。

そのため、患者さんは「◯曜日の△時くらいに薬局の人が来るな」と安心して待っていてくれます。

訪問前に患者さんに電話することもできます。患者さんの都合に合わせて訪問時間を前後させることも可能です。

調剤

処方箋情報をもとに、調剤を進めます。

お薬のシートのままお渡しする方もいますが、在宅の患者さんは一包化する方が多いです。

一包化では、患者が薬を正しく飲めるように、さまざまな工夫をしています。

例えば、分包紙(薬の袋)には、患者さんや介護者のご要望に合わせて、印字を入れることができます。

現在、以下のような印字をしている患者さんがいます。

・服用時点(朝食後、就寝前、など)

・薬品名(アムロジピン錠5mg、など)

・患者氏名(なごみ太郎様、など)

・服用日・曜日(8月25日(木)など)

・クリニック名(ABCクリニック、など)

・科名(内科、整形外科、など)

・調剤日(8月25日(木)など)

服用時点のみ、服用時点+薬品名など、患者さんの要望に合わせて印字を変えることができます

また、分包紙に色をつけ、視覚的に見分けやすくすることもできます!

お薬によっては、湿気に弱く、分包できないものもあります。

その場合は、ヒートのまま持参しお薬カレンダーにセットしたり、分包にホチキス留めしたりします。

その他、「曜日によって飲むお薬が違う」「漢方などの粉薬も分包にホチキス留めしてほしい」などのご要望にも対応いたします。

朝昼夕寝る前で色分けできます。湿気に弱い薬はシートのまま分包にホチキス留めすることもできます。

「これは印字できる?」「この薬はどんな管理になる?」など気になることがあれば、遠慮なくご相談ください。

薬剤師が最適な方法を提案させていただきます😊

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