こんにちは。中野区のなごみ薬局在宅医療チーム・訪問薬剤師の3号です😊
今日は訪問薬剤師の大切な仕事の1つである、「残薬調整」について書きたいと思います。
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残薬調整とは?
お薬の飲み残し・飲み間違いで、家にお薬が残ってしまうことがあると思います。
特に1日3回の薬や、食前に飲む薬は、どうしても飲み忘れやすいですよね。
また、飲み残し・飲み間違いがなかったとしても、長期間病院にかかっていると、
診察日が予定より早まることなどで、だんだんお薬が溜まってきてしまうことがあります。
そこで、家に残っている薬(=残薬)を数え、次回訪問日までに必要な日数を計算し、処方箋に書いてある処方日数を必要な日数のみに減らしてもらう。
これが「残薬調整」です。
実際の例
なごみ薬局で実際にあった例を紹介します。
【毎回多めに薬をもらっていたQさんの例】
Qさんは、次回診察日までよりも少し多めの日数で薬をもらうことが多く、その積み重ねで、2週間以上残薬が溜まっていました。
薬局から病院へトレーシングレポート(情報提供書)を送り、
その結果、6種類の薬が28日処方から14日処方に変更
→お薬代が9210円(自己負担920円分)安くなりました!
【訪問薬剤師の介入のタイミングで残薬に気付き調整したXさんの例】
Xさんは2ヶ月ほど前からなごみ薬局の訪問が始まった患者さんですが、
なごみ薬局が介入した時点で、前の薬局からもらった薬が、ものによって1〜4週間ほどバラバラに余っていました。
薬局の介入前はご本人が薬の管理をしていたのですが、ご高齢のため管理しきれなかった部分があったようです。
薬局から病院へ残薬調整の電話をし、残薬調整で、
3種類の薬が15日処方から処方なしに変更
→お薬代が8180円(自己負担1630円分)安くなりました!
残薬が起こりやすい薬
・1日3回の薬(特にみなさんお昼は飲み忘れやすいです)
・食前・食間の薬(中には飲み忘れたら食後に飲んでも大丈夫な薬もあります!詳しくは薬剤師にご相談ください)
・便秘薬、痛み止めなど必要な時だけ飲む薬
・長期間飲んでいる薬(以前からの積み重ねで溜まっていることが多いです)
急に病院にかかれない時もありますので予備・安心のために1週間〜10日分ほど手元に置いておくのも良いですが、
2週間以上お薬が余ってきたら、病院・薬局薬剤師にぜひご相談ください!
トレーシングレポート(情報提供書)を活用しています
なごみ薬局では電話だけでなくトレーシングレポート(情報提供書)を活用しています。
トレーシングレポートとは、即時性の低い情報について、医師へ情報を書面でフィードバックする仕組みです。
残薬調整だけでなく、「錠剤がだんだん飲みづらくなってきたようなので、次回から粉薬への変更を提案したい」「シートでの管理が難しそうなので、次回からは一包化を検討していただきたい」など
急ぎではないが医師が知っておいた方が良い情報、患者さんから得た情報などを情報提供させていただくこともございます。
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なごみ薬局では薬剤師による居宅訪問を行っております。
ご依頼・お問合せは、お気軽にお電話でどうぞ。
03-6454-0595