R3.6.16日経メディカル主催「口腔内崩壊錠 “のみやすい” 以外のメリットは?」


オンライン勉強会に参加しました。まとめましたのでよかったらご覧ください🙂

●薬が飲めない原因
・認知機能の低下
・嚥下機能の低下
・服用薬の影響:薬の味、匂い

●口腔内崩壊錠(OD錠)の利点とは?
・味、匂いがマスクされているのが特徴。
・OD錠は崩壊剤を含有する。錠剤が水に濡れると、崩壊剤の吸水により崩壊する。OD錠はより少量の水で崩壊するよう設計された剤形である。

●錠剤をとろみ剤で飲むと?
・とろみ剤と一緒に飲むと崩壊時間が遅くなることがある。
・理由として、①とろみ剤は水分量が少ない、②とろみ剤自身が錠剤の吸水する導路を塞ぐことが考えられている。その結果、溶出率が低下する。
・とろみ剤を使用する場合、フィルムコートされた錠剤を選択すると良い。

●錠剤と水
・本人は薬を服用した実感があるが、実は口腔内・舌下に残っていることがある。
・健常者でもカプセル剤が食道にくっつき残っている(服用後、なんとなく違和感がある場合はこれに該当することが多い)ことがあるため、薬を飲むときはコップ1杯程度の水と一緒に飲むことを推奨。

●薬剤上、粉砕できない薬剤もある。
・徐放性製剤
例)レぺタブ(内核錠に腸溶性コーティングを施し、速放性の外層を組み合わせた有核錠):デパケンR
メチルフェニデート:0時速度。潰すのはベストではない。
・胃ろうの方には簡易懸濁法も一つの手段。しかし薬剤を約55℃の湯に溶かしたり10分程度待ったりするなど、準備を要する。
・上記の問題を解決できるのがOD錠と考えられる。

●OD錠は健常者にも有益
・OD錠は普通上より速く崩壊し、効果を発揮できる。
・服薬指導のポイントとして、錠剤を消化管へ早く到達させるために、可能ならOD錠も水で飲むことを推奨する。

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