サ高住や老人福祉施設、特別養護老人ホームで薬の勉強会

なごみ薬局では、いつもお世話になっている特別養護老人ホームなどで薬の勉強会を介護士、看護師、現場スタッフ向けに無料で定期的に行っています。

私達が作った薬は納品するだけでは効果が最大限に発揮されません。適正使用することで治療効果の最大化、ひいては医療費の削減につながります。

十年以上、現場で服薬指導をしていると患者さんの困り事や疑問に思うポイント、間違えやすい使い方が蓄積されてきます。また、新しい薬についてや高齢者の身体的特徴、副作用で気をつけるポイント、間違って服用した時、飲み忘れたときの対応など現場でよくあるシーンを中心にお話させていただいております。

また、こちらも現場でどのように管理され口の中へ入っていくのか?介護士さんや看護師さんとコミュニケーションをとることで施設にあわせて業務改善に活かしています。

今回は、認知症の患者さんで薬だとわかると飲んでくれない、騙してでも飲ませたほうがいいのか?や、食事の前の薬を食後に服用させてしまってもいいのか?溶かしたり割って飲ませていいのか?などたくさんの質問をいただきました。

医療倫理的な問題は、答えがなくその場で対話を通して話し合いが始まり、施設にチームができている感じもしました。こちらもとても勉強になりました。

なごみ薬局では施設向けに勉強会を開いています。
よかったら依頼してみませんか?!薬の配達も7月からは最新のロボット調剤+AI鑑査で納品いたします。ぜひご用命ください!

03-6454-0595まで。

食事でのフレイル予防

今回は食事でのフレイル予防についてです。

中年期では太り過ぎに注意することが重要ですが、フレイル予防をする上では、やせすぎや栄養不足を見落とさないようにすることが大切です😊

低栄養の予防のために、日々の食事でごはん、パン、麺類などの「主食」、肉、魚、卵、大豆製品などを使ったメインのおかずの「主菜」、野菜、きのこ、海藻などを使った小鉢や小皿料理の「副菜」を毎食摂るようにして、沢山の食材を食べるよう心がけましょう❗️❗️

高齢者を対象にした調査結果から、多様な食品を摂取しているほど、筋肉量や体力の低下を予防できる可能性があることが示されています。

また、高齢期はたんぱく質の摂取量が不足しがちなため、肉、魚、卵、大豆製品からたんぱく質をしっかり摂るようにしましょう🥩🐟

料理をするのが大変な場合は、市販の惣菜や缶詰、レトルト食品を活用してみるのも良いです🥫

また、バランスの整った配色弁当であれば、主食、主菜、副菜を手軽に組み合わせることもできます🍱

さらに、噛み応えのある食品を食べて、食べる力を維持したり、

家族や友人と共食をして食事を楽しく過ごしたりするのもおすすめです😊

なごみ薬局には管理栄養士が在籍しております👀

お近くの中野区、杉並区にお住まいの方はもちろん、遠くにお住まいの方も栄養相談を受け付けています。

「栄養相談に興味がある」「栄養相談をしたい」など店舗のスタッフまたは、お電話やLINE等で、いつでもお気軽にお声がけ下さい😉

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ChatGTPを薬局業務に取り入れられないか考えてみました。

ChatGTPを薬局業務に取り入れられないか考えてみました。

Googleで検索して答えにたどり着くには一定の知識や教育が必要になりますが、ChatGTPはその前提がなくても答えをダイレクトに得られる可能性があります。

でも、2023年の段階では、幸いかなりズレていて、医療情報はまだまだ薬剤師の対面サービスが必要そうです。GTP4がさらに開発中ですし、どんどん返答精度は上がっていくことは間違いなさそう。。

その時、どのような人が求められるのか、会社でどのような社員教育をしていくべきか。AIにできないことは具体的に何か?どのような問を立てればよいか。よく考えていかなければなりません。→と、いうことをChatGTPにいれたら、答えを教えてくれました。。

調剤薬局でもどんどん活用されていくことでしょう。

【読書感想文】仕事が速い人は、「これ」しかやらない

ラクして速く成果を出す「7つの原則」

著書 : 石川 和男

▷ 読もうと思ったきっかけ

最近本店の業務が日々溜まることが多く、仕事を速く終わらせる秘訣がないか知りたかったため。

▷ 印象に残った内容

● 仕事が速い人が身につけている3つの能力

・自分が注力する仕事処理する能力

・人や物に任せるべき仕事を上手く任せられる能力

・自分が注力する仕事とそうでない仕事を適切に見分ける能力

この中から特に重要な7つの原則がある。

① 期限を決める

期限を決めれば、それまでに仕事を終わらせようとする行動力が生まれるため。

② 5秒ルールと作業興奮を利用する

アメリカのテレビ司会者、メル・ロビンス氏が提唱している5秒ルール

「何かをやる必要があると思った時、5秒以上考えてしまうと、やらなくてもいい理由を考えはじめる」

心理学者のクレペリンが発見したと言われる作業興奮

「作業をやる事で脳が興奮し、その作業をやり続けたくなる」

→ とりあえず5秒以内に、少しでも、作業を始めてみること

③ 動きながら試す

動いてみないと本当に大切なポイントは分からない。

考えなしに行き当たりばったり行動するのではなく、仮説を立てて検証しながら動く。

仮説→行動→情報収集

④ やっかいな仕事こそ細分化する

難易度が高い、やりたくない仕事はつい後回しになってしまう。

そういう仕事こそ「細分化」をして、難易度を高いから低いに切り替えてこなしていく。

⑤ 任せるコツを押さえる

任せること=他人の時間を買うこと

win-winの関係(任せた相手にも正当な報酬と成果があること)が成立していれば、上司部下関係なく、任せることができる。

⑥ 費用対効果は時給で考えると、損か得か分かりやすい

金額や時間といった数字的側面だけではなく、その変化がもたらす感情や満足度といった気持ちの側面も考慮に入れる必要がある。

時給で考えると、その社員に任せる仕事か、外部に発注した方がいい仕事か答えが見えてきやすい。

⑦ 「やらないこと」を見つける

現代経営学の父、P・ドラッカー「必要のない仕事をやめれば生産性が上がる」

ただ最初から無駄だと思って行動していない

→無駄だということを気づけないから続けている

気づくためには…

・転職者の意見に耳を傾ける

社内にいながらその枠にとらわれない、良い点も悪い点も見えやすい

・新入社員の話を否定しないで聞く

社内の枠にとらわれない、新人ならでは

・外部の知見と照らし合わせる

ビジネス書、セミナー、異業種交流会など

● 事務作業、個人タスクが速くなるコツ

・やることノートをつける

・やることを付箋紙に書くことはNG

→ 付箋紙が気になり目の前のやることに集中できない、見慣れてしまう、記録が一切残らない、期限が分かりづらい

・自分との約束をスケジュールに入れる

・数字を使ってコミュニケーションをとる

→ あと何分で終わる、何分あれば仕事が終わる

● ホーソン実験

メンバーや部下の仕事の効率をいかにして上げるか?

→ 環境の変化ではなく、内なる感情の変化によって作業能率が上がった

経営陣や管理職が現場を訪問する回数を増やし、「あなたのことを気にかけていますよ」というメッセージが伝わった結果、作業能率が上がった

(単に訪問するのではなく、現場の状況や進み具合で心配なことや困ったことはないかの聞き取りを行った)

● チームの仕事を速くする方法

・探し物を探す時間をなくす

物やパソコンのファイルを探すために費やしている時間…年間150時間!(大塚商会調べ)

1日8時間労働で換算すると、年18日以上!

→ 物を減らす

→ この人決めて、みんなで一斉に整理整頓する

● やる気を引き出す4つの条件

目標しか持っていないと、いつかは…の前置きが入りなかなか行動に移せなかったり、三日坊主で終わってしまう。

→ 「目的」を、具体的な「期限」と「数字」であらわした「目標」を決める

会社や仕事でも同じく。この4つをメンバーで共有していると、何かが起こった時それが判断基準になる。

● 仕事が速いチームになるためには

チーム全体でPDCAをまわす

P(plan、計画): 朝のミーティング

何を何時までに行う予定か発表

D(do、実行): 仕事を行う

仕事スタート

C(check、検証): 仕事内容を検証する

決まった時刻にもう一度ミーティング

仕事の進み具合や段取りを検証

A(action、改善): 改善して次の日に活かす

検証と改善は一緒に行う

なぜ予定通りに進まなかったのか?どうすれば明日な予定通りに進むのか?

▷ 感想

本に記載のある、仕事が速くなるコツは日々の業務やプライベートにも応用できる内容があると思った。

探し物をなくす項目では、文房具はもちろん、調剤時にも応用できると考えられる。

本店ではロボピックとリトリアに充填しやすいように、同じ薬剤だが規格が異なるものは離れた棚に入っている。

いまはロボピックがなくなったため、同薬剤異規格の薬品は同じ棚に入れて探す時間を減らせるのでは?と思った。

最近では在宅件数も増え、在宅ファイルが入れてある棚が溢れかえっており該当する患者さんのファイルを探すのも一苦労する時がある。

(入りきらないファイルはfax機の下に別で入れているため)

仕舞う場所を工夫すれば、見やすく探しやすくなるはず。

なごみで取り入れている朝会、夕会(本店の場合)はPDCAをまわすのに役に立つ時間だと思う。夕会は昼休憩をまわしてから始めるため忘れがちになったり、忙しくて出来ないことがよくあるが、残りの時間でどの仕事を終えなければいけないのか、誰が担当すれば今日中に終わるのかを明確にできるのでは?と思った。

改善していくには時間がかかるが、より働きやすく、仕事を速く行うために少しでも取り入れたいと思う。

「育ちがいい人」だけが知っていること

【読書感想文】

諏内えみ 著

●読んだ理由

以前より「育ちの良さ」を感じる振る舞いができる人は素敵だと感じており、この本を見つけた際に興味が湧いたため。

●内容紹介(業務に活かせそうな箇所の一部抜粋)

・「育ちの良さ」は一部の選ばれた人だけが持つものではなく、マナー以前のちょっとした所作や言葉遣いを知っているかいないかだけのこと。

・ご挨拶は、いったん立ち止まって

わずかな時間でも、相手の顔をしっかり見て、ご挨拶をする。今、目の前にいる方を大切にしているという気持ちが伝わる。

・受け渡しは、いつ何時でも両手で

両手で渡すのが無理な体勢の時も、届かないまでも片手を添えるような仕草によって、相手や品物を大切に思う気持ちが伝わる。

・若者言葉、流行り言葉を使わない

普段使っている言葉は、大事な場面でもつい出てしまう。言葉遣いで、育ちや人間性をはかられてしまうこともあると、心に留めておくこと。日常の会話でも美しい言葉を選びたいところ。

・「すみません」は使わない

謝罪や依頼、感謝など、便利ではあるが、どんな意味にもとれる曖昧な言葉。相手に気持ちが伝わりにくく、丁寧さに欠ける印象。

感謝なら「ありがとうございます」、依頼なら「お願いします」、謝罪なら「申し訳ありません」など、的確に気持ちを表現する言葉を。

・素敵な女性は「大丈夫?」より「大丈夫よ」

同じ「大丈夫」でも「大丈夫!?」とあわてて問いかけるのではなく、「大丈夫」と相手を安心させるような落ち着いたニュアンスで。ハプニング時に、なるべく相手に恥ずかしい思いをさせないようにという心配りが大切。

●感想

・「育ちが良い」所作や話し方、ふるまい方について、所々にエピソードを交えながら、簡単な言葉で紹介されているので、あまり読書をしない私でも手に取りやすかった。

・当たり前のように感じることでも「本当にできているのか?」を振り返るきっかけになった。

・業務にあまり関係ないため、内容紹介での記載は省略したが「季節の行事を愉しむ」「暦に敏感になる」「季節感を大切にした装いができる」等、日々の暮らしを大事にすることを意識した項目が多いと感じた。

・心の余裕と周りへの配慮を大切に、毎日を丁寧に生きることは、心の豊かな素敵な人になるための第一歩だと学んだ。

・すぐに全てを実践するのは困難だが、頭の片隅に留めておき、気付いた時に意識を向けてみることで、少しずつでも良い方向へ成長していきたいと感じた。

『薬の文化誌』松井壽一著作、丸善株式会社

R4.11.16読書感想文

●選書理由

・医薬品の最新情報は多く出版されているが、歴史にフォーカスした本はあまり見かけないので手に取った。

●気になった箇所のまとめ

・昔、患部に草の葉などを当てると痛みが薄らぎ腫れが引いて症状が良くなり楽になるところから「薬」の漢字ができたとされている。

・因幡の白兎が「くすり」と関係があるとされる。出雲大社に伝わる伝説の一つに「奇すしき力を発揮することから、くすりというようになった」と言われている。

・最初の薬学者と言われるのがペダニオス・デオスコリデス(40〜90年)。ローマ皇帝ネロの時代です。彼は軍医として様々な国を旅行し、研究『マテリア・メジカ』という薬物学の書物を記した。薬物の鑑別法、調整法、貯蔵法、適応、用量、薬効などが詳しく記されている。

・医学・薬学の父と言われるガレンは約2000年以上前ローマ時代に活躍しました。医学・薬学に多大な影響を与えた人。彼は薬の調剤や保管する場所を「アポテック」と名付けた。後に「薬局」の意味の由来になったとされる。

・神聖ローマ帝国皇帝フリードリヒ2世が薬剤師の大憲章を制定し、薬剤師が誕生したとされる。医師は医療を、薬剤師は薬局に配置する。双方が金銭的な契約を結んではいけないなどの決まりがあり、現代の医薬分業の仕組みと類似する。毒殺されないように医師と薬剤師の仕事を分業したと言われている。

●感想

・世界史の授業ではクローズアップされにくいようで、初めて聞く登場人物が多かった。医業と薬の観点からまとめた本。今の医療になるまでの過程を歴史の観点から知ることができ、個人的には面白かった。

・薬に携わる者は薬や金銭に対する「正確さ」が街に住む人々との信頼関係を築いているのは、今も大昔もほぼ変わらないと思った。

調剤薬局 薬剤師の新卒入社日記⑨

〜新型コロナウイルス感染症かもしれないと思ったら〜

※なごみ薬局の店舗がすべて東京都にあるため、今回は東京都での対応についての記載が多くなりますがご了承ください。

※「東京都新型コロナウイルス感染症対策サイト」、東京都福祉保健局、厚生労働省での情報も合わせてご覧ください。

①症状が出たら

・よくみられる症状:発熱、咳、喉の痛み、体のだるさ

・かかりつけ医へ直接向かわず、まず電話します。

・かかりつけ医がいない時は発熱外来を実施する医療機関へ電話します。わからない時は「東京都発熱相談センター(24時間・毎日)」へ電話すると良いです。

※いつから症状が出始めたか、できれば覚えておくと、万が一陽性と診断された時に療養期間の予定の参考になります。

「東京都福祉保健局 相談窓口」

https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/corona_portal/soudan/index.html

②検査キットで検査する

(1)自宅で検査

・厚生労働省から一般抗原検査キット(OTC)として承認された製品のリストがあるのでご参照ください。薬局やインターネットで購入可能です。体外診断用医薬品または第1類医薬品と表示されている製品を選びましょう。

・鼻腔ぬぐい、唾液採取があります。検体を採取しやすい方を選ぶと良いです。

「新型コロナウイルス感染症の一般用抗原検査キット(OTC)の承認情報」

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27779.html

・東京都では抗原定性検査キットを無料で配布しています。喉の痛み、発熱、咳、倦怠感等の症状が発現した際、医療機関の受診前に使用するためのものです。

※待機や療養の早期解除目的ではないのでご注意ください。

○新型コロナを疑う症状がある(申し込み時点で既に発熱等の症状がある)

→正午までの申し込みで翌日お届け、2回まで申し込み可能です。

○無症状の濃厚接触者

→申し込みから約2〜3日でお届け、4回まで申し込み可能です。世帯申込可能です。

「東京都福祉保健局 抗原定性検査キットの配布について」

https://tokyo-testkit.metro.tokyo.lg.jp/

(2)医療機関で検査

・医療機関へ直接向かわず、連絡を取り医療機関の指示に従います。場合によっては保険証等が必要です。

③国の承認を受けた検査キットでの結果が陽性疑いだった・医療機関で陽性の診断を受けた

・保健所へ発生届対象、発生届対象外で変わります。

(1)発生届対象

・65歳以上、入院が必要、コロナウイルス治療薬や酸素投与が必要、妊婦の方

・保健所からの指示を仰ぎます。

(2)発生届対象外

・65歳未満、入院を要しない、コロナ治療薬や酸素投与が必要ない、妊娠していない方

・東京都陽性者登録センターへ登録申請します。申請内容の確認(診断)後、結果がメール又はSMSで通知されます。

・希望者は支援を受けられます。

○「My HER-SYS」:スマホやPCで健康状態を入力します。保健所からのフォローアップが可能です。

・新規登録:「My HER-SYS」を検索する。メールアドレス、パスワード設定しアカウント登録します。

・利用方法:「現在の健康状態を入力する」をタップします。対象者を選択、熱、酸素飽和度(SpO2)、症状(いいえ・はい・不明から選択)、その他保健所への連絡事項があれば記入し、送信します。登録後1日1回入力用フォームが送信されます。

○食料品の配送:知人や同居人から買い物の支援が受けられない、インターネット販売や宅配サービスが受けられない方が対象です。My HER-SYSから支援要請可能です。当日に宅配業者から事前連絡があり、置き配で受け取ります。

○パルスオキシメーターの貸与: My HER-SYSから支援要請可能です。

○都の宿泊療養施設への入所の案内。My HER-SYSから支援要請可能です。

・自宅療養中に体調不良、不安ごとなどの相談窓口があります。

「自宅療養サポートセンター(うちさぽ東京)」

https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/corona_portal/shien/uchisapo_tokyo.html

調剤薬局 薬剤師の新卒入社日記⑧

〜りんごジャムを作りました〜

少しずつ寒くなり、12月並みの気温になる日もちらほら出てきました。

先日、スーパーで大袋に入ったりんごが美味しそうだったので購入しました。後先考えず買ってしまったので一部はそのまま食べて、残りはジャムにしようと考えました。ジャムは初めて作るので、作り方を早速検索してみました。りんご以外に塩、レモン汁、砂糖があればジャムが作ることができるようです。作り方はまずりんご(2個)の皮を剥きいちょう切りにします。変色を防ぐために塩水に浸します。塩水を切って鍋にりんご、砂糖(りんご量の20〜30%程度)、レモン汁(大さじ1程度)を入れ火にかけます。沸騰したら灰汁をとり、30分程度弱火にかけます。リンゴが焦げないように時折混ぜます。トロトロしてきたら火を止め、熱が冷めてきたら完成です!好みの甘さやりんごの種類によって砂糖やレモン汁の量が変わるそうなので、詳しく知りたい方は検索していただくと良いと思います。今回は「紅玉」という品種のりんごを使用しました。やや酸味があるのが特徴です。

 ちょうど今弱火にかけ少し待ち時間ができたので、ここでりんごの栄養についてお話しします。イギリスの諺で「1日に1個のりんごは医者を遠ざける(An apple a day keeps the doctor away.)」と言われる果物です。皮付きりんご100gのうち83.1%は水分、カリウム120mg、食物繊維1.9g(水溶性0.5g 不溶性1.4g)含まれています※1

カリウムは必須ミネラルの一種であり、人体ではほとんどが細胞内に含まれています。細胞内液の浸透圧を調整したり、ナトリウム排出し血圧の上昇を抑制したりする働きがあります。また神経伝達、筋肉の収縮にも関わっております。日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、生活習慣病の予防を目的とした成人1日あたりのカリウム目標量は男性3,000mg以上、女性2,600mg以上とされています。カリウムは腎機能が低下した方は1,500〜2,000mgもしくはそれ未満が目安となることがあり、注意が必要です。腎臓からカリウムが排出されず体内に蓄積されると高カリウム血症(悪心、しびれ感、嘔吐、不整脈等)の症状が見られます。

 水溶性食物繊維であるペクチンはりんごの果肉や柑橘類の皮に多く含まれ、整腸作用やコレステロールの低下作用があると言われています※2。ペクチンは粘性を持つ多糖類であり、食品ゲル化剤として用いられています。またカルシウムイオンと反応すると液体をゲル化させる作用を持つため、医薬品業界では経腸栄養剤(流動食)の逆流防止目的、下痢を防ぐ目的として使用されることもあります※3

さて、いよいよジャムが完成しました!あとは粗熱を取るだけです。料理がさほど得意でない私でも上手く作れたと思います。パンに塗ったら美味しいかな、、あ、パンがない!それならヨーグルトと一緒に、、ヨーグルトもない!ということでパンとヨーグルト買ってきます!

 

 参考文献

※1)https://www.aomori-ringo.or.jp/component/

※2) https://hfnet.nibiohn.go.jp/

※3)http://www.peg.or.jp/paper/article/semi-solid/31.html