調剤薬局 薬剤師の新卒入社日記⑦

〜外用剤の似ている薬をまとめてみました〜

 薬局は全国の病院の院外処方が受付可能であり、同種同効薬や類似薬を知ることができます。病院の院内処方は採用薬が決まっていることが多いため、これは薬局の特徴だと思います。今まで見てきた薬の中で使い分けや違いがわからなかったものを書いていこうと思います。今回は外用剤をまとめました。

外用剤

  • 白色ワセリンとプロペト

○共通事項

・ワセリンとは天然物由来(石油)の原料から得た炭化水素類の混合物を脱色して精製した製剤。

・精製度の低い順に石油→黄色ワセリン(軟膏基剤)→白色ワセリン→プロペトとなる。

・両者とも1g中に白色ワセリン1g含有する。

〇白色ワセリン

・寒暖によって粘稠度が変わらない。光、湿気の酸敗することが少ない。

・軟膏基剤、皮膚保護剤として用いる。「ケンエー」は眼軟膏用基剤としても用いられる。

・創傷面の乾燥を防止し、皮膚を保護する。

〇プロペト

・白色ワセリンより稠度が大きく、粘度が低く、降伏値が小さく、展延性が大きい。(軟らかく、粘り気が少なく、塗り延ばしやすい。)

・眼軟膏用基剤として用いられる。 

・皮膚保護・柔軟作用、痴皮(かさぶた)の軟化・脱落作用、肉芽形成促進作用がある。患部の乾燥を防止する。

  • 亜鉛華軟膏と亜鉛華(10%)単軟膏

〇亜鉛華軟膏

・酸化亜鉛200g(20%含有)、流動パラフィン、白色軟膏適量を含有する。

・白色軟膏は白色ワセリン(油脂性基剤)に界面活性剤を添加しており、吸水作用を有する。従って滲出液が多い部位に用いる。

○亜鉛化(10%)単軟膏

・酸化亜鉛100g(10%含有)、単軟膏を含有する。

・単軟膏はミツロウ、ダイズ油、ジブチルヒドロキシトルエンを含有する油脂性基剤であり、吸水性を有さない。従って滲出液の少ない部位に用いる。また皮膚乾燥や発赤・掻痒感が生じることがあるため、長期使用する場合は亜鉛化(10%)単軟膏を用いることがある。

参考文献:健栄製薬HP https://www.kenei-pharm.com 

マルホ医療関係者向けサイトhttps://www.maruho.co.jp/medical/articles/topicalagent_basics/base/01.html

  • アズノールうがい液とイソジンガーグルうがい液

○アズノールうがい液

・アズレンは創傷治癒促進作用、消炎作用を有する。咽頭炎、扁桃炎、口内炎、急性歯肉炎、舌炎、口腔創傷に用いる。

・水100mLにアズノール5〜7滴を希釈する。

・炎症部位に薬が接触するようにうがいする。例えば口内炎の場合は口内を、喉が腫れている場合は喉の奥でうがい。

○イソジンガーグルうがい液

・ヨウ素は細菌・ウイルス感染予防・殺菌作用を有する。咽頭炎、扁桃炎、口内炎、抜歯創を含む口腔創傷の感染予防、口腔内の消毒に用いる。

・目安として水100mLにイソジン5mL(小さじ1杯)を薄めると20倍希釈となる。

・口、喉全体を30秒以上うがいする。

①②③参考文献:添付文書、インタビューフォーム

調剤薬局 薬剤師の新卒入社日記⑥

〜内服薬の似ている薬をまとめました〜

 薬局は全国の病院の院外処方が受付可能であり、同種同効薬や類似薬を知ることができます。病院の院内処方は採用薬が決まっていることが多いため、これは薬局の特徴だと思います。今まで見てきた薬の中で使い分けや違いがわからなかったものを書いていこうと思います。今回は内服薬に焦点を当てましたが、次回は外用剤をまとめる予定です。

  • ビオフェルミンとビオフェルミンR

○共通事項

・両者ともビフィズス菌。腸内で乳酸や酢酸を産生し、腸内細菌の正常化をはかる。

○ビオフェルミン

・ビフィズス菌。市販薬がある。

○ビオフェルミンR

・耐性乳酸菌。「R」は「Resistance」が由来。抗生剤投与時においても増殖製に優れる。添付文書ではペニシリン系、セファロスポリン系、アミノグリコシド系、マクロライド系、テトラサイクリン系、ナリジクス酸と併用。ビフィズス菌や乳酸菌は胃酸に弱い。食後であればpH4~5へ上昇するため、乳酸菌は死滅することはなく腸へ移行する。

  • ワントラムとトラマールOD

○共通事項

・非オピオイド鎮痛剤で治療困難な疼痛を伴う各種がん・慢性疼痛に使用。

・MAO阻害薬(セレギリン、ラサギリン、サフィナミド等)は併用禁忌。セロトニン症候群(錯乱、発熱、発汗等)を含む中枢神経系(攻撃的行動、痙攣等)、呼吸抑制、低血圧、高血圧の重篤な副作用が報告されている。

○ワントラム

・徐放性製剤(フィルムコーティング錠)のため1日1回投与。

・高度な腎機能障害、高度な肝機能障害のある患者は禁忌。

○トラマール

・通常、1日4回投与。

・腎機能障害、肝機能障害のある患者は慎重投与。

  • エンシュア・リキッドとエンシュア・H

○共通事項

・半消化態栄養剤。最終段階まで分類されていないタンパク質等から構成させている。腸管での消化が必要となるため、胃・腸管の運動機能がある方に使用。

・牛乳由来のカゼインが含有されているため、牛乳アレルギー患者は控える。

・妊娠3ヶ月以内または妊娠を希望する婦人はビタミンAを5000IU/日以上投与の場合、投与禁忌となる。

○エンシュア・リキッド

・手術後の栄養保持、経口的食事摂取が困難な場合の経管栄養補給として使用。

・250kcal/本。

・香料の違いによりバニラ(バニリン、エチルバニリン、プロピレングリコール)、ストロベリープロピレングリコール)味の2種類。

○エンシュア・H

・手術後の栄養保持、経口的食事摂取が困難な場合の経管栄養補給。また、心不全や腎不全等を合併しており水分制限が必要、熱傷・感染症等による安静時エネルギーが高い、経管栄養の投与量を減らしたい、慶長栄養剤の投与期間の短縮が望ましい場合に使用。

・タンパク質や電解質の厳密な制限が必要な急性腎炎、ネフローゼ、腎不全末期患者に禁忌。

・悪心、嘔吐、下痢を合併する心不全患者に禁忌。

・375kcal/本であり、エンシュアリキッドより1.5倍高カロリー。

・香料の違いによりバニラ、コーヒー(バニリン、エチルバニリン、プロピレングリコール)、黒糖、バナナ(バニリン)、メロン、ストロベリー(プロピレングリコール)、抹茶(バニリン、プロピレングリコール)味の7種類。

  • ボノサップパック400と800

○共通事項

・服用タイミングの規定はないが、アモキシシリンは時間依存性の抗生物質のため12時間ごとを勧める。

・軽い下痢の場合は服用を中止せず7日間服用を続ける。ただし発熱、腹痛を伴う下痢、下痢に血液が混ざっている場合は中止し受診する。

○ボノサップパック400

・ボノプラザン40mg、アモキシシリン1500mg、クラリスロマイシン400mg。

○ボノサップパック800

・ボノプラザン40mg、アモキシシリン1500mg、クラリスロマイシン800mg。喫煙者ではクラリスロマイシンの用量が少ないとピロリ菌の除去率が低下する報告がある。治療中は禁煙が必要。

参考文献

添付文書、IF、薬効別服薬指導マニュアル第9版(書籍)

リベルサス(セマグルチド)

【外部勉強会報告】

「GLP-1 Symposium for Pharmacists 2022」R4.11.6 10:00~12:00 オンライン

概要

・2型糖尿病に用いる経口GLP-1作動薬。食事療法を助ける経口製剤のイメージ。

・通常成人は1日1回3mgから開始し、4週間以上投与した後、1日1回7mgへ増量する。患者の状態に応じて適宜増減するが、1日1回7mgを4週間以上投与しても効果不十分な場合は1日1回14mgへ増量できる。

・膵β細胞のGLP-1受容体に選択的に結合→ATPからcAMPの産生促進→グルコース依存的にインスリンを分泌させる。血糖が高い場合はグルカゴン分泌を抑制する。

空腹時投与

・1日のうちの最初に空腹の状態で水120mL以下とともに3/7/14mgを「1錠」服用する。空腹時の理由は、絶食時間が長いほど効果を発揮するため。

吸湿性が高い

・奇数日の処方は避け、偶数日で処方してもらうと良い。高吸湿性のため、切り取り線のない箇所(縦にカット)は控え、ミシン目でカットする。

・胃カメラを撮る場合、当日はリベルサス休薬も一つの方法。高吸湿性のため、食道に薬が張り付いていることがある。

・薬を水無しで服用すると食道でくっつくことがあるため、水120mL以下とともに服用し薬を胃へ流し込む。

経口投与が可能

・セマグルチドはペプチド骨格を基本とし分子量が大きいこと、胃の分解酵素によって分解されることから経口投与が難しかった。

・ペプチド骨格8位にアミノ酸修飾を施しDPP-4に対する安定性を向上。また26位にリンカーと脂肪酸の結合化学的修飾、34位に脂肪酸結合を阻止するよう設計され、セマグルチドの分解を遅延させる。半減期は約1週間まで延長される。

・吸収促進剤のSNAC(サルカプロザートナトリウム)が局所的にpHを上昇させ、タンパク質分解酵素からセマグルチドを保護する。いずれの規格にもSNACが1錠300mg含有されている。300mgが一番効果的のため、リベルサスは1回2錠で服用しない。

・以上の点から経口投与が可能となった。

セマグルチドの注射剤と経口製剤の比較

・リベルサスと同成分のオゼンピック皮下注は既に発売されている。

・リベルサス7mg≒オゼンピック0.5mg換算。

・注射の体内吸収率は高いが、経口投与は幅がある。投与経路も関係するが、被験者の服用方法にも要因がある。

・リベルサスは毎日内服、オゼンピック皮下注は週1回投与のため、どちらが良いか患者さんに選択してもらう。

体重減少を期待したリベルサスの臨床使用例

・体重減量を兼ねたいとき、食事療法の改善としてリベルサスを使用する。

・肥満と発がんには相関関係がある。体重減少と乳がん、結腸がんのリスクが減少することが明らかになっている。

・トルリシティ皮下注→リベルサス内服へ切り替え(1名)の例。7mg/日を服用後、体重減少が見られた。脂肪は減少するが、筋肉量はほぼ変わりない。食行動が良くなったとのこと。

リベルサス服用後の食事の変化

・食べたいけど箸が止まる、自然と満腹になる、食事量が減る、脂っこい物を食べる気がなくなると感じる患者さんが多い。

・日本肥満学会が作成した「食行動質問表」は自分の食行動をチェックすることができる。

同種薬との比較

・DPP-4阻害剤は食欲低下しない。脂肪は減少するが、筋肉量はほぼ変わりない。

・SGLT2阻害剤(ジャディアンス:エンパグリフロジン錠25mg)と比較すると体重減少はエンパグリフロジンの方が早く見られるが、52週目以降は変わりなし。ジャディアンスでは脂肪と筋肉量の減少が見られた。

服薬指導の注意点

・服用後30分以上は食事・飲水は控える。ただ「30分は間をあける」と伝えると、30分後に必ず食事を取ると思われる方がいらっしゃるので、「30分以上経過したら」と伝える。

・生活スタイルに応じて指導する。

例として「朝目覚めたら薬を飲んでもらう。前日夜にベッドの近くに水と薬を置いておく。服用後は再度寝ても良い。」と伝えてみるのも良い。

・服用タイミングが近いビスホスホネート製剤と併用の場合。まずは処方医師と相談しながら決める。

・セマグルチドのコンプライアンスが良好であれば血中濃度が一定のためビスホスホネート製剤を優先するのも一つ。

・セマグルチドで嘔気、胃の不快感が多い。ただし一概に副作用とは言い切れない。アドヒアランス、糖尿病性神経障害の症例、胃内に食物が残っていた、遺伝子多型の差も考えられる。

・2ヶ月間は食事療法を頑張ってもらう。DPP-4阻害剤→セマグルチドへ変更後、血糖値が上がることがある。つまりDPP-4阻害剤が効果あったと考えられる。8週目の血糖値を評価する。

・セマグルチドは胃の不快感の副作用が生じやすい。例えば7→3mgへ減量、3mgの服用間隔を設ける、ドンペリドンやメトクロプラミド頓服で服用するなどで対応。

・副作用が強い場合は医師に相談する。

遺伝子多型による治療方法の違い

・日米で主流の糖尿病治療薬が異なる。米国はメトホルミン、インスリン、SU剤が多いが、日本はDPP-4阻害薬が多い。

・原因として遺伝子が由来と考えられている。

・日本を含めアジア系はインスリン分泌能が低い傾向にあり、インスリン分泌促進作用のある薬が効果的。

糖尿病と偏見(スティグマ)

・「糖尿病」と聞くと意志が弱い、自己責任だ、性格を否定される、などのイメージを持つ人がいるがこれは偏見である。

・2型糖尿病の原因は50%が遺伝子的要因、50%は環境要因と言われている。また環境要因のうち70%は社会的要因である。

・糖尿病患者は、糖尿病に罹患していない人と変わらない寿命やQOLを治療目標とする。

・まずは私たちの先入観を捨てることが大切。

所感

・リベルサスの吸湿性により、PTPシートは奇数日の場合は問い合わせるよう頭に入れておこうと感じた。

・今回調べてみたところ、ネットでは痩せ薬として情報が氾濫していることがわかった。必要な患者さんに適切に服用してもらえるよう指導をしっかりしていきたい。

・糖尿病治療薬では血糖値の他に、胃の不快感や吐き気などもモニタリングのポイントだと分かった。

調剤薬局 薬剤師の新卒入社日記⑤

〜Stop and smell the roses〜

 気づくと入社後半年以上経過しました。学生気分が徐々に抜け、社会人生活に慣れてきたような気がします。服薬指導を始めた当初は患者さんへどう説明するかで頭がいっぱいでしたが、今は患者さんのお話を聞く余裕が持てるようになってきました。少しずつ慣れてきたのだと思います。今後もより患者さんの思いを汲み取れるように精進していきます。
最近は秋の花粉症を訴える患者さんがちらほらいらっしゃるようになりました。ブタクサ、ヨモギ、カナムグラなどが原因の一つと言われております。治療としては抗アレルギー薬の飲み薬、くしゃみや鼻詰まりが強い時は点鼻液、目が痒い時は点眼液を使用することがあります。
 薬の種類はたくさんあるのですが、今回は鼻へ直接噴霧して使用する「点鼻フルナーゼ点鼻液50μg28噴霧用/56噴霧用」について取り上げたいと思います。この点鼻液をプッシュすると香りを感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?私はハンドクリームにありそうな香りを感じました。添付文書で調べてみると「特異なにおいがある点鼻液」と記載されています。「特異なにおい」の正体が気になるので含有成分を調べてみました。おそらくフェニルエチルアルコールが原因と考えられます。バラの香りに例えられ、香料として使用されます。ちなみに化粧品(洗顔料、スキンケア、ハンド・ボディーケア商品など)に含有されているようです。また香りを嗅ぐことでストレス軽減や抗不安作用があると言われています。
フェニルエチルアルコールは抗菌作用を有しており、防腐剤としても使用されます。フルナーゼ点鼻液ではこの目的で含有されていると思われます。
ちなみにグラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン株式会社から医療用と同成分含有された市販薬が発売されています。忙しくて病院に受診できない方はドラッグストア等での購入も一つの方法だと思います。
偶然なのか、英語圏にはこのような諺があるようです。”Stop and smell the roses.”直訳は「立ち止まってバラの香りを嗅ぐ」ですが、転じて「人生を楽しむ/ゆっくりする/リラックスする/羽根を伸ばす」の意味になるそうです。科学的根拠と昔からの言い伝えの一致は偶然なのか、面白いところです!

最後に、薬以外での花粉症の暴露を防ぐ方法をいくつかご紹介します。
・マスク。マスク(市販のマスクでOK)の内側にガーゼを当てると鼻に入る花粉が減少する。
・メガネ。
・花粉の着きにくい服装。ウールは花粉が付着しやすい。
・室内の換気・掃除
・手洗い・洗顔
・正常な免疫機能を保つために規則正しい生活をする、睡眠をとる。

※『花粉症環境保健 マニュアル 2022』(環境省)参照。
こちらに詳細が書かれていますのでご興味のある方はご参照ください。
https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/2022_full.pdf

〜食事からSDGsを考える〜

調剤薬局 薬剤師の新卒入社日記③

〜食事からSDGsを考える〜

 今年の夏を振り返ると、梅雨明けが6月27日ごろで平年より22日早かったそうです。東京の6〜8月の猛暑日は計16日あり、異常気象を疑うような暑い夏は記憶に新しいところではないでしょうか。体の疲労は猛暑で知らずに蓄積していることでしょう。夏に比べてやや涼しくなってきた秋に英気を養いたいものです。

そこで最近よく耳にする「ヴィーガン」を体験してみようと考えました。薬局でヴィーガンの方の栄養相談依頼がきた話を栄養士から聞いたこともあります。そもそもヴィーガンとは何を指すのか、調べてみました。 

ベジタリアンは「健全な、新鮮な、元気のある」という意味のラテン語“vegetus

”に由来します。ベジタリアンを分類すると大まかに以下のようになります(さらに細かく分類されることもあるそうです)。

「ヴィーガン」:植物性食品のみ

「ラクト・ヴィーガン」:植物性食品、乳製品

「ラクト・オボ・ベジタリアン」:植物性食品、乳製品、卵

「ペスコ・ベジタリアン」:植物性食品、乳製品、卵、魚

認定NPO法人日本ベジタリアン協会HP参照

このような食事を摂る理由として自身の健康、宗教上の理由、SDGsの目標へ向けて貧困や飢餓の課題解決、家畜による環境問題、海産物の環境保護など、様々あることを知りました。

ベジタリアン対応のレストランやレシピを掲載するサイトがいくつかありました。中野区にヴィーガン対応のレストランがいくつかあることがわかり、早速食事してきました!

 この日のメニューはおからサラダ、蓮根と小松菜の炒め物、野菜の洋風煮、メインはファラフェル(揚げ物)、味噌汁、玄米などでした。食材は緑や赤、黄色、オレンジ、茶、白とカラフルで、まずは目で楽しみました。野菜は大きくカットされており、自然とよく噛んで食べるので満腹感・満足感が大いにありました。タンパク質はお肉やお魚の代わりに大豆製品で補っているようでした。味は薄すぎず濃すぎず、ちょうど良かったです。自分で品目数を数えてみたところ、おそらく25種類前後だと思います。普段の食生活を振り返り、1食で25種類も摂取していないなと痛感しました。副菜を入れると品目数を増やすことができるため、実生活で取り入れられそうです。

 

 ヴィーガンの食事を体験後、スーパーマーケットで植物性食品に気づくようになりました。最近は植物性食品を見つけると購入して試食しています。オーツミルクは飲んでみるとほんのり甘く、コーンフレークとの相性は良かったです。大豆肉(大豆ミート)の挽肉でハンバーグを作ってみると、焼く前の形成はしやすい印象でした。食感はお肉よりすこし弾力があり、脂っこくなくさっぱりしていました。ただし何も聞かされなければお肉と間違えると思います。

自分の食生活を見直すだけでなく社会勉強にもなった1日でした。

調剤薬局 薬剤師の新卒入社日記②

〜中野、上高田、西荻窪の栄養相談〜

入社してようやく服薬指導が始められる時期になりました。服薬指導は学生時代の実習以来です。最初は緊張や話す内容で頭いっぱいでした。薬を患者さんにお渡し調剤室へ戻り、冷静さを取り戻した途端にできなかったこと頭に浮かびます。「〇〇を聞き忘れた」「ああ言えばよかった」「日本語の語順がおかしかったかな」などの反省を踏まえ、何回も繰り返していきます。徐々に慣れていき、患者さんとの会話のキャッチボールをする余裕が生まれてきました。(まだまだ修行中です。)患者さんから「薬ばっかり多くて困る」「食事でなるべく体調管理したい」などのお話を時々伺います。

昨今はさまざまな栄養管理ツールがあります。私も過去に食事内容や量をアプリに記録し、1日の摂取栄養を可視化するアプリを使用したことがあります。自分の食事がいかに偏っているか一目でわかるので恥ずかしくなってしまいました。アプリに食事量を正直に入力すると炭水化物や脂質が突出しており、甘いものや脂っこいものを食べ過ぎたかなーと少し反省します。中には食事内容をスマホで写真撮影し、AIが自動で成分量を計算するアプリもあるそうです。私は三日坊主で最初は頑張りますが、長期間自己管理がとても難しいのです。結局アプリでの食事管理は数日で自然と止めてしまいました。

 なごみ薬局では管理栄養士が5名(本店、上高田店、西荻南口駅前店)で在籍し栄養相談を行っております。服薬指導中や電話、LINEなどで患者さんから栄養相談を受けることが多いです。特に初めて相談するときは敷居が高く思われるかもしれません。そこで今まで患者さんからどのような相談を受けたのか、管理栄養士に聞いてみました。

例えば、

・肥満、高血圧が気になる。

・お酒をやめたいがコツを教えて欲しい。

・野菜やタンパク質を食事にうまく取り入れたい。

・脂質異常症(高脂血症)を改善する食事を教えて欲しい。

・体重を減らしたい。

・食が細くなってきた。体重を増やしたい。

・外食、偏食が多く食生活を見直したい。

・糖分はどれくらいまで摂取して良いか気になる。

・咳や喘息を改善したい。もし食事で解決する方法があったら知りたい。

など

私も聞いてみたい内容がいくつかありました。なごみ薬局では、管理栄養士によるが食事に関するアドバイスを週1回程度、弊社のinstagram(@nagomipharmacy)やブログで発信したり、案内用紙を薬局内に配置したりしています。少しでもご興味がある方は管理栄養士だけでなく薬剤師、スタッフにご相談ください。

栄養相談の料金が新しくなりました!

ママ薬剤師日記⑥栄養相談体験レポート📃

東中野駅、中野駅、西荻窪駅への帰り道に美味しそうなお店がたくさん並んでいます。お肉やお魚を焼いている香り、ピザを焼いている香りがあちらこちらで漂います。退勤後はお腹が空いているので誘惑に負けてしまいそう、、、いや負けてテイクアウトしてしまいました。明日から食事気をつけます!

調剤薬局薬剤師の新卒入社日記 ①

4月1日9時、社会人として記念すべき初出勤日でした。本店は中野駅から徒歩15分ほどの距離があるので、google mapを片手になんとかたどり着きました。午前中は別室で入社時における説明を受けたあと、お昼の休憩で一息。午後から実際に調剤室へ入り、薬剤師・事務員さんと一緒に医薬品の格納やピッキングをしました。本店では約2200種類の採用があり、1剤の居場所を探すのにとても一苦労でした。調剤棚の空き場所を見つけて薬学部5年の実習生2名が勉強していました。10週目あたりだったと思います。彼らの服薬指導がスムーズでびっくりしたことを覚えています。あまりにあたふたしている私を見兼ねたのか、彼らがよく格納棚を教えてくれました。10週も薬局にいると格納棚や先発品名と後発品名がだいたい一致するらしく、とても詳しいのです。私はその後も実習生に格納棚を聞いていました(笑)

残念ながら実習生はずっと薬局にいるわけではないので、ひとつずつ格納棚を覚えていかなければなりません。そんな私にいつも教えてくれる相棒が初めてできました。「Nagomi INDEX」です。医薬品の頭3文字程度入力すると薬局内の格納棚を検索することができる社内用アプリです。薬局内にあるMACやiPadにダウンロードされ、必要時に都度アプリを立ち上げて使用します。新規薬を採用した場合は新しい欄を設け、医薬品名と格納棚を記録します。棚を変更した際は誰でも簡便に上書きができ、常に最新の状態でを保てます。全店舗同じINDEXを使用しているので、他店舗での医薬品採用歴の有無を把握することに応用できます。
新卒・中途採用関係なく、新入社員は全員初日にNagomi INDEXの使い方を教わります。Apple製品特にiPhoneをお持ちの社員はアプリをダウンロードして自分のiPhoneで調べられます。

実はNagomi IDEXは弊社の社長が作成した初めてのアプリです。薬局開業当初、在庫管理やインデックスは紙で行っていたそうです。しかし紙で調べると時間がかかったり、更新時に都度印刷が必要でメンテナンスに時間が取られたりします。なるべく速く患者さんに薬を届けたいとの思いから電子版のインデックスを思いつき作成していきました。訪問在宅に力を入れるためにも、テクノロジーに強い薬局を目指しており、他の薬剤師や事務員でもアプリが作成できるよう、先を見越してFileMakerを採用しました。なごみ薬局では事務員さんや薬剤師が実際に簡単なアプリを作成し、在庫管理や白衣の管理を行なっています。ペーパーレスで管理しやすく、環境にも優しいかもしれません。

Naomi INDEXは使いこなせると調剤が速くなっていきます。当時の私はよしこれで患者さんを待たせなくて済むぞ!と張り切って調剤していました。しかし!場所は把握できても在庫錠数は箱を開けてのお楽しみです。錠数を数えたらあと1錠、あと1錠足りないのです。添付文書の間に挟まっていないか紙をバサバサ広げるのですが、やっぱりないのです。「ない」と思うとないので「ある」と思って再度箱をひっくり返しますが、やっぱりないのです。仕方なく患者さんへ在庫不足であることをお伝えし、暗いトーンで卸売業者へ電話発注しました。患者さんへ入荷予定日時をお伝えしました。これからどのような毎日がやってくるのかドキドキです。

なごみ薬局研修制度

薬局薬剤師として地域に貢献し「心から患者さんを元気にする」ことのできる人材を育てる

新卒に対する基本的な研修からマネジャーとして業務を行うために必要な考え方を学ぶ機会などキャリアに応じてスキルを習得できるような制度となっています。

なごみ薬局は実践的な研修を中心に行い、可能な限り早く実際の業務につけるようなプログラムを組んでいます 。また、現場で先輩薬剤師のそばで研修を行うことで課題や疑問点をみつけ、すぐに解決できるような環境となっています。

研修リストを作成し確実に研修をクリアでき、薬局で運用しているマニュアルを用いて行うため全ての人が同じ内容の研修を受けられるようにしています。

管理職になる前に小さなグループのリーダーを経験することもでき、早い段階で自分に必要なものを見つけることも可能です。

初期の研修が終了後も自主的に研鑽を積むことを奨励しているため、資格取得や研修の補助をする制度があります。

取得例)プライマリケア認定薬剤師、研修認定薬剤師、実務実習指導薬剤師、ビジネスマネージャー検定、メンタルヘルスケア、統計検定など