食品ロスを減らそう🌍

こんにちは、なごみ薬局管理栄養士です🕊

今回は「食品ロス」についてです!

SDGsの一環で、以前より耳にすることが増えたような気がします💡

「食品ロス」とは、本来食べられるのに捨てられてしまう食品のことです。

もったいないだけでなく、ごみとして燃やされる際に二酸化炭素を排出し、環境にも悪い影響を与えてしまいます😔

家庭で出る食品ロスよりも、

事業(食品製造、卸、小売、外食など)から出る食品ロスの方が多いことがわかっています!

これからの時期、外食する機会が増える方も、

注文する際には「食べ残し」が出ないよう心がけてみましょう🌍🌱

なごみ薬局には管理栄養士が在籍しております。お近くの中野区、杉並区にお住まいの方はもちろん、遠くにお住まいの方も栄養相談を受け付けています

ご興味のある方は、お気軽にお声がけください☺️

参考:農林水産省「食品ロスとは」、

政府広報オンライン「今日からできる!家庭でできる食品ロス削減」

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更年期障害と食事

●こんな症状はありませんか🤔?

・ほてり、のぼせ、発汗、手足の冷え、動悸

・憂鬱感、焦燥感、不眠、めまい

・手足の痺れ、感覚の鈍化

・疲れやすい、肩こり、腰痛

女性だけでなく男性でも更年期障害になる方がいます。           

放っておくと...

骨粗鬆症、脂質代謝異常、肥満、動脈硬化、糖代謝異常になりやすくなります😨。

●食事のポイント🍽

・大豆食品を摂取する🫘

大豆に含まれている「大豆イソフラボン」が、女性ホルモンとよく似た働きをします。

大豆は、食物繊維も多く含み、加齢とともに乱れがちな腸内環境を整えてくれます。

さらに、骨を強くするカルシウムも豊富です。

例)冷奴、納豆、味噌汁

・カルシウムを多く取る🦴

骨粗鬆症の予防に効果的です。

丈夫な骨や歯を保つのに欠かせません。

ビタミンDと一緒に摂取するのがおすすめです。

例)牛乳、乳製品、小魚

・ビタミンを多く摂取する

ビタミンD:カルシウムの吸収を促し、骨にカルシウムが沈着するのを助けてくれます。

例)魚介類、きのこ類。日光浴をすることで、体内で産生もします。

ビタミンB1:糖質の代謝のサポート、神経機能を正常に保つ作用があります。

例)豚肉、魚介類、精製していない米(玄米、胚芽精米)。

ビタミンE:性ホルモンの分泌の調整、動脈硬化の予防、血行促進に繋がります。

例)植物油、ナッツ類、緑黄色野菜。

●男性の更年期障害症状👨🏻

・集中力や記憶力の低下、無気力、不安感、頭のもやもや感、イライラ感、うつ、疲労感

・精力低下、多汗、性機能低下、筋力低下、筋肉痛、ほてり、頭痛、めまい、耳鳴り、頻尿

●食事のポイント

・亜鉛の摂取🥩

亜鉛には、精巣機能を高める作用があり、テストステロンの分泌を促進します。

例)たんぱく質を含む食品に豊富(肉類、魚介類、大豆製品)

●日常生活の注意点🍽

男性の更年期障害を予防するためには、肥満状態を避ける生活習慣が大切です。

これまでと同じ量を食べていても肥満になりやすい体質へと変わっていくため、年を重ねるとともに腹八分を心がける必要があります。

なごみ薬局は管理栄養士による栄養相談を実施しています☺️!

さらに詳しく知りたい方、食事のお悩みがある方、管理栄養士に相談してみませんか?

是非お気軽にお声かけください!

【読書感想文】仕事が速い人は、「これ」しかやらない

ラクして速く成果を出す「7つの原則」

著書 : 石川 和男

▷ 読もうと思ったきっかけ

最近本店の業務が日々溜まることが多く、仕事を速く終わらせる秘訣がないか知りたかったため。

▷ 印象に残った内容

● 仕事が速い人が身につけている3つの能力

・自分が注力する仕事処理する能力

・人や物に任せるべき仕事を上手く任せられる能力

・自分が注力する仕事とそうでない仕事を適切に見分ける能力

この中から特に重要な7つの原則がある。

① 期限を決める

期限を決めれば、それまでに仕事を終わらせようとする行動力が生まれるため。

② 5秒ルールと作業興奮を利用する

アメリカのテレビ司会者、メル・ロビンス氏が提唱している5秒ルール

「何かをやる必要があると思った時、5秒以上考えてしまうと、やらなくてもいい理由を考えはじめる」

心理学者のクレペリンが発見したと言われる作業興奮

「作業をやる事で脳が興奮し、その作業をやり続けたくなる」

→ とりあえず5秒以内に、少しでも、作業を始めてみること

③ 動きながら試す

動いてみないと本当に大切なポイントは分からない。

考えなしに行き当たりばったり行動するのではなく、仮説を立てて検証しながら動く。

仮説→行動→情報収集

④ やっかいな仕事こそ細分化する

難易度が高い、やりたくない仕事はつい後回しになってしまう。

そういう仕事こそ「細分化」をして、難易度を高いから低いに切り替えてこなしていく。

⑤ 任せるコツを押さえる

任せること=他人の時間を買うこと

win-winの関係(任せた相手にも正当な報酬と成果があること)が成立していれば、上司部下関係なく、任せることができる。

⑥ 費用対効果は時給で考えると、損か得か分かりやすい

金額や時間といった数字的側面だけではなく、その変化がもたらす感情や満足度といった気持ちの側面も考慮に入れる必要がある。

時給で考えると、その社員に任せる仕事か、外部に発注した方がいい仕事か答えが見えてきやすい。

⑦ 「やらないこと」を見つける

現代経営学の父、P・ドラッカー「必要のない仕事をやめれば生産性が上がる」

ただ最初から無駄だと思って行動していない

→無駄だということを気づけないから続けている

気づくためには…

・転職者の意見に耳を傾ける

社内にいながらその枠にとらわれない、良い点も悪い点も見えやすい

・新入社員の話を否定しないで聞く

社内の枠にとらわれない、新人ならでは

・外部の知見と照らし合わせる

ビジネス書、セミナー、異業種交流会など

● 事務作業、個人タスクが速くなるコツ

・やることノートをつける

・やることを付箋紙に書くことはNG

→ 付箋紙が気になり目の前のやることに集中できない、見慣れてしまう、記録が一切残らない、期限が分かりづらい

・自分との約束をスケジュールに入れる

・数字を使ってコミュニケーションをとる

→ あと何分で終わる、何分あれば仕事が終わる

● ホーソン実験

メンバーや部下の仕事の効率をいかにして上げるか?

→ 環境の変化ではなく、内なる感情の変化によって作業能率が上がった

経営陣や管理職が現場を訪問する回数を増やし、「あなたのことを気にかけていますよ」というメッセージが伝わった結果、作業能率が上がった

(単に訪問するのではなく、現場の状況や進み具合で心配なことや困ったことはないかの聞き取りを行った)

● チームの仕事を速くする方法

・探し物を探す時間をなくす

物やパソコンのファイルを探すために費やしている時間…年間150時間!(大塚商会調べ)

1日8時間労働で換算すると、年18日以上!

→ 物を減らす

→ この人決めて、みんなで一斉に整理整頓する

● やる気を引き出す4つの条件

目標しか持っていないと、いつかは…の前置きが入りなかなか行動に移せなかったり、三日坊主で終わってしまう。

→ 「目的」を、具体的な「期限」と「数字」であらわした「目標」を決める

会社や仕事でも同じく。この4つをメンバーで共有していると、何かが起こった時それが判断基準になる。

● 仕事が速いチームになるためには

チーム全体でPDCAをまわす

P(plan、計画): 朝のミーティング

何を何時までに行う予定か発表

D(do、実行): 仕事を行う

仕事スタート

C(check、検証): 仕事内容を検証する

決まった時刻にもう一度ミーティング

仕事の進み具合や段取りを検証

A(action、改善): 改善して次の日に活かす

検証と改善は一緒に行う

なぜ予定通りに進まなかったのか?どうすれば明日な予定通りに進むのか?

▷ 感想

本に記載のある、仕事が速くなるコツは日々の業務やプライベートにも応用できる内容があると思った。

探し物をなくす項目では、文房具はもちろん、調剤時にも応用できると考えられる。

本店ではロボピックとリトリアに充填しやすいように、同じ薬剤だが規格が異なるものは離れた棚に入っている。

いまはロボピックがなくなったため、同薬剤異規格の薬品は同じ棚に入れて探す時間を減らせるのでは?と思った。

最近では在宅件数も増え、在宅ファイルが入れてある棚が溢れかえっており該当する患者さんのファイルを探すのも一苦労する時がある。

(入りきらないファイルはfax機の下に別で入れているため)

仕舞う場所を工夫すれば、見やすく探しやすくなるはず。

なごみで取り入れている朝会、夕会(本店の場合)はPDCAをまわすのに役に立つ時間だと思う。夕会は昼休憩をまわしてから始めるため忘れがちになったり、忙しくて出来ないことがよくあるが、残りの時間でどの仕事を終えなければいけないのか、誰が担当すれば今日中に終わるのかを明確にできるのでは?と思った。

改善していくには時間がかかるが、より働きやすく、仕事を速く行うために少しでも取り入れたいと思う。

訪問看護ステーションで勉強会をしました!

こんにちは。中野区のなごみ薬局在宅医療チーム・訪問薬剤師の3号です😊

先日、在宅医療チームのU薬剤師が、なごみ訪問看護ステーションにて勉強会をしてまいりました!

内容は「薬剤師の訪問の基礎」「薬剤師の訪問が向いていそうな症例の紹介」などなど…。

いつもお世話になっている訪問看護師さんに直接お会いでき、

訪問薬剤師が普段していることや「こんなケースにお役に立てます!」というお話を聞いていただくことができ、感謝です。

これからも医療チームとして、地域医療をより良いものにしていくため、一緒に頑張って行けたら幸いです。

訪問薬剤師の仕事内容について気になる、

中野区・杉並区の在宅クリニックさん、訪問看護さん、ケアマネ事務所さん、

勉強会させていただきます!

お気軽にお声がけください😊

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なごみ薬局では薬剤師による居宅訪問を行っております。

ご依頼・お問合せは、お気軽にお電話でどうぞ。

03-6454-0595

リユース・リデュースが当たり前の社会へ

こんにちは。

日々、SDGsについての取り組みや気候変動について、目を背けずにはいられないなと感じてるなごみ薬局スタッフです。

SDGsとは、

人類がこの地球で暮らし続けていくために、2030年までに達成するべき17の目標「SDGs(持続可能な開発目標)」のひとつです🌏

世界ではごみの削減のために使い捨てをやめ、モノを大切に繰り返し使う取り組みが広がっています。

日本では、レジ袋が有料化されて二年が経ちました。

目標「12.つくる責任・つかう責任」

なごみ薬局ではバイオマス素材のレジ袋を使用していますが、環境保全のため、マイバッグのご利用を推奨いたします。

またマイバッグのほか、日常にマイカトラリー🥢、マイボトル🥛、マイマグカップ☕️など使い慣れたお気に入りを日々の暮らしに取り入れて持ち歩くこともおすすめします。

レジ袋をはじめ、プラスチック製のものは生分解されず、製造から廃棄まで環境に与える影響は深刻です。

地球で暮らす私たち一人ひとりが

「リユース」繰り返し使い、

「リデュース」ゴミを減らすことで、

自然環境に流出するごみや影響を削減することができます。

また、そうした取り組みが

目標「14.海の豊かさを守ろう」

自然界で暮らす海洋生物を守ることにも繋がります。

環境や気候変動について

🍃サイトのご紹介

国際環境NGOグリンピース・ジャパン🤝

https://lit.link/greenpeacejp

「地球に良いこと」が当たり前に実践される社会を目指して、環境問題解決に取り組む環境保護団体です。

暮らしのなかで学び、今すぐにできることを見つけることができます。

リサイクルを前提とせず、

「脱使い捨て」を目指し、

まずは繰り返し使う「リユース」を意識してみませんか?🕊

「育ちがいい人」だけが知っていること

【読書感想文】

諏内えみ 著

●読んだ理由

以前より「育ちの良さ」を感じる振る舞いができる人は素敵だと感じており、この本を見つけた際に興味が湧いたため。

●内容紹介(業務に活かせそうな箇所の一部抜粋)

・「育ちの良さ」は一部の選ばれた人だけが持つものではなく、マナー以前のちょっとした所作や言葉遣いを知っているかいないかだけのこと。

・ご挨拶は、いったん立ち止まって

わずかな時間でも、相手の顔をしっかり見て、ご挨拶をする。今、目の前にいる方を大切にしているという気持ちが伝わる。

・受け渡しは、いつ何時でも両手で

両手で渡すのが無理な体勢の時も、届かないまでも片手を添えるような仕草によって、相手や品物を大切に思う気持ちが伝わる。

・若者言葉、流行り言葉を使わない

普段使っている言葉は、大事な場面でもつい出てしまう。言葉遣いで、育ちや人間性をはかられてしまうこともあると、心に留めておくこと。日常の会話でも美しい言葉を選びたいところ。

・「すみません」は使わない

謝罪や依頼、感謝など、便利ではあるが、どんな意味にもとれる曖昧な言葉。相手に気持ちが伝わりにくく、丁寧さに欠ける印象。

感謝なら「ありがとうございます」、依頼なら「お願いします」、謝罪なら「申し訳ありません」など、的確に気持ちを表現する言葉を。

・素敵な女性は「大丈夫?」より「大丈夫よ」

同じ「大丈夫」でも「大丈夫!?」とあわてて問いかけるのではなく、「大丈夫」と相手を安心させるような落ち着いたニュアンスで。ハプニング時に、なるべく相手に恥ずかしい思いをさせないようにという心配りが大切。

●感想

・「育ちが良い」所作や話し方、ふるまい方について、所々にエピソードを交えながら、簡単な言葉で紹介されているので、あまり読書をしない私でも手に取りやすかった。

・当たり前のように感じることでも「本当にできているのか?」を振り返るきっかけになった。

・業務にあまり関係ないため、内容紹介での記載は省略したが「季節の行事を愉しむ」「暦に敏感になる」「季節感を大切にした装いができる」等、日々の暮らしを大事にすることを意識した項目が多いと感じた。

・心の余裕と周りへの配慮を大切に、毎日を丁寧に生きることは、心の豊かな素敵な人になるための第一歩だと学んだ。

・すぐに全てを実践するのは困難だが、頭の片隅に留めておき、気付いた時に意識を向けてみることで、少しずつでも良い方向へ成長していきたいと感じた。

残薬調整でお薬代が安くなります👛

こんにちは。中野区のなごみ薬局在宅医療チーム・訪問薬剤師の3号です😊

今日は訪問薬剤師の大切な仕事の1つである、「残薬調整」について書きたいと思います。

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残薬調整とは?

お薬の飲み残し・飲み間違いで、家にお薬が残ってしまうことがあると思います。

特に1日3回の薬や、食前に飲む薬は、どうしても飲み忘れやすいですよね。

また、飲み残し・飲み間違いがなかったとしても、長期間病院にかかっていると、

診察日が予定より早まることなどで、だんだんお薬が溜まってきてしまうことがあります。

そこで、家に残っている薬(=残薬)を数え、次回訪問日までに必要な日数を計算し、処方箋に書いてある処方日数を必要な日数のみに減らしてもらう。

これが「残薬調整」です。

実際の例

なごみ薬局で実際にあった例を紹介します。

【毎回多めに薬をもらっていたQさんの例】

Qさんは、次回診察日までよりも少し多めの日数で薬をもらうことが多く、その積み重ねで、2週間以上残薬が溜まっていました。

薬局から病院へトレーシングレポート(情報提供書)を送り、

その結果、6種類の薬が28日処方から14日処方に変更

お薬代が9210円(自己負担920円分)安くなりました!

【訪問薬剤師の介入のタイミングで残薬に気付き調整したXさんの例】

Xさんは2ヶ月ほど前からなごみ薬局の訪問が始まった患者さんですが、

なごみ薬局が介入した時点で、前の薬局からもらった薬が、ものによって1〜4週間ほどバラバラに余っていました。

薬局の介入前はご本人が薬の管理をしていたのですが、ご高齢のため管理しきれなかった部分があったようです。

薬局から病院へ残薬調整の電話をし、残薬調整で、

3種類の薬が15日処方から処方なしに変更

お薬代が8180円(自己負担1630円分)安くなりました!

残薬が起こりやすい薬

・1日3回の薬(特にみなさんお昼は飲み忘れやすいです)

・食前・食間の薬(中には飲み忘れたら食後に飲んでも大丈夫な薬もあります!詳しくは薬剤師にご相談ください)

・便秘薬、痛み止めなど必要な時だけ飲む薬

・長期間飲んでいる薬(以前からの積み重ねで溜まっていることが多いです)

急に病院にかかれない時もありますので予備・安心のために1週間〜10日分ほど手元に置いておくのも良いですが、

2週間以上お薬が余ってきたら、病院・薬局薬剤師にぜひご相談ください!

トレーシングレポート(情報提供書)を活用しています

なごみ薬局では電話だけでなくトレーシングレポート(情報提供書)を活用しています。

トレーシングレポートとは、即時性の低い情報について、医師へ情報を書面でフィードバックする仕組みです。

残薬調整だけでなく、「錠剤がだんだん飲みづらくなってきたようなので、次回から粉薬への変更を提案したい」「シートでの管理が難しそうなので、次回からは一包化を検討していただきたい」など

急ぎではないが医師が知っておいた方が良い情報、患者さんから得た情報などを情報提供させていただくこともございます。

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なごみ薬局では薬剤師による居宅訪問を行っております。

ご依頼・お問合せは、お気軽にお電話でどうぞ。

03-6454-0595

『薬の文化誌』松井壽一著作、丸善株式会社

R4.11.16読書感想文

●選書理由

・医薬品の最新情報は多く出版されているが、歴史にフォーカスした本はあまり見かけないので手に取った。

●気になった箇所のまとめ

・昔、患部に草の葉などを当てると痛みが薄らぎ腫れが引いて症状が良くなり楽になるところから「薬」の漢字ができたとされている。

・因幡の白兎が「くすり」と関係があるとされる。出雲大社に伝わる伝説の一つに「奇すしき力を発揮することから、くすりというようになった」と言われている。

・最初の薬学者と言われるのがペダニオス・デオスコリデス(40〜90年)。ローマ皇帝ネロの時代です。彼は軍医として様々な国を旅行し、研究『マテリア・メジカ』という薬物学の書物を記した。薬物の鑑別法、調整法、貯蔵法、適応、用量、薬効などが詳しく記されている。

・医学・薬学の父と言われるガレンは約2000年以上前ローマ時代に活躍しました。医学・薬学に多大な影響を与えた人。彼は薬の調剤や保管する場所を「アポテック」と名付けた。後に「薬局」の意味の由来になったとされる。

・神聖ローマ帝国皇帝フリードリヒ2世が薬剤師の大憲章を制定し、薬剤師が誕生したとされる。医師は医療を、薬剤師は薬局に配置する。双方が金銭的な契約を結んではいけないなどの決まりがあり、現代の医薬分業の仕組みと類似する。毒殺されないように医師と薬剤師の仕事を分業したと言われている。

●感想

・世界史の授業ではクローズアップされにくいようで、初めて聞く登場人物が多かった。医業と薬の観点からまとめた本。今の医療になるまでの過程を歴史の観点から知ることができ、個人的には面白かった。

・薬に携わる者は薬や金銭に対する「正確さ」が街に住む人々との信頼関係を築いているのは、今も大昔もほぼ変わらないと思った。