こんにちは。中野区のなごみ薬局・居宅訪問薬剤師の3号です😊
今日はケアマネさんへ向けて、薬局への居宅訪問の薬剤師の依頼の仕方について、Q&A形式で紹介します。
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依頼の仕方は?
なごみ薬局へ「居宅訪問をして欲しい患者さんがいるのですが」とお電話ください。これだけです。
初めて電話すると、どんなことを聞かれますか?
以下のことをお伺いします。
・患者さん基本情報(氏名、性別、生年月日、住所、電話番号)
・経緯、目的等
・保険、経済状況について(介護保険・医療保険の負担割合、介護度、生活保護、限度額認定、その他公費)
・生活状況(独居か?同居か?、寝たきりか?、胃ろうか?)
・生活サポートについて(キーパーソン、キーパーソンとの関係・住所・連絡先、訪問看護やヘルパーの介入の有無)
・往診について(処方元、初回往診日、定期往診の頻度、曜日、処方箋原本の受け取り方法)
・薬について(内容、麻薬・注射があるか、服薬カレンダーがあるか、一包化をしているか、しているとしたら印字内容は何か、ジェネリック可か、他科受診があるか)
・ケアマネジャーについて(担当者名、連絡先電話、事業所名、FAX)
・訪問について(訪問日時の限定はあるか、訪問時の対応者は誰か、入室方法)
5分〜10分程度お時間いただきます。なお、全てこの日にお答えいただかなくても大丈夫です。
担当者会議や退院時カンファレンスに呼ぶのは良いですか?
はい、なごみ薬局は必ず担当者会議と退院時カンファレンスに参加します。
チームでの医療介護に積極的に関わることで、課題感や空気感を共有し、些細なミスを未然に防ぎます。
医師の処方箋がないけど電話しても良いですか?
はい。
次回受診予定日など、もし分かりましたら教えてください。
事前に先生に連絡をした方が良いですか?
先生にはこちらから経緯をご説明することもできます。
状況にもよるのでご相談ください。
配達だけでも頼んでも良いですか?
はい。配達のみ、お薬の玄関先でのお薬のお渡しも可能です。
なごみ薬局では、患者さんの状態・ご要望に合わせたサービスを提供しております。
お薬を玄関先でお渡し、居室までお届けし指定の場所に置く、お薬カレンダーにお薬をセットなど、さまざまです。
なお、お薬カレンダーへのお薬のセットは料金に含まれておりますので、追加で料金をいただくことはありません。
依頼するといくら用意した方が良いですか?
介護保険を利用できる患者さんですと、通常のお薬代に加え、介護保険で定められた費用をご負担頂きます。
介護保険の利用限度額には含まれません
1、単一建物診療患者が1人の場合・・・517点(1割自己負担の方で517円)
2、単一建物診療患者が2~9人の場合・・・378点(1割自己負担の方で378円)
一般的に1が自宅、2は施設の患者さんが対象となります。
この指導料をとる場合、算定できるのは月4回まで、間隔は6日以上あけないといけません。(末期がん患者などは少し違ってきます。)
生活保護や公費をお持ちの方は、無料になることがあります。お気軽にお問い合わせください。
依頼してキャンセルできますか?
はい。いつでもキャンセル可能です。
契約後も、7日間以上の予告期間をもって、いつでも契約を解除することができます。
依頼するとどんな人が来ますか?
薬剤師経験10年以上、経験豊富な在宅部のメンバーが訪問いたします。
依頼したことを患者さんに同意が必要ですか?
はい、契約には患者さんの同意が必要です。
サービス開始前に、薬局と患者さんの間で契約を結ぶ必要があります。
契約では、サービス内容について薬局から患者さんご本人(またはご家族)にご説明させていただき、内容に問題がなければ契約書と説明書にサインしていただきます。
サインが書けない患者さんの場合は、ご家族が代筆していただくことも可能です。
詳しくはご相談ください。
ケアプランにはどのように記載すれば良いですか?
サービス内容に「配薬」「セット」「服薬状況の確認」「指導」「服薬の管理(用法・用量・副作用等の確認)」「服薬カレンダーによる服薬確認」「健康状態のヒアリング」「医師との連絡調整」のようにご記載ください。
なお、居宅療養管理指導において、ケアプランの作成が必須条件というわけではありません。
訪問指示は口頭でも良いですか?記入を忘れてしまった場合は薬局で対応してもらえますか?
はい、医師から口頭での指示も可能です。
薬局から医師へ、訪問開始可能かお問い合わせすることもできます。
依頼は遠くてもとりあえず依頼しても良いですか?
はい、ご相談ください。
薬局から患者さんの居住地までは16km以内と決められています。それ以上遠方のお宅だと居宅療養管理指導が算定できません。
なごみ薬局は主に中野区、杉並区、新宿区を中心に在宅サービスを展開していますが、詳しくはご相談ください。
施設の薬を頼んでも良いですか?
はい、対応可能です。
なごみ薬局では、10年以上2つの老人施設の薬を納品しています。
様々なニーズに応えてきたため、非常に高度な高齢者医療に対する調剤ノウハウが蓄積されました。
全て電子マニュアルとして社員と共有されています。
緩和ケアや麻薬を依頼しても良いですか?
はい、医療用麻薬の対応可能です。
疼痛緩和、医療用麻薬の適正使用や支援を行います。
身体だけでなく、心理的、社会的なケアを心がけ、同時にご家族の気持ちが置き去りにされないよう医師や看護師とご家族との間にできた隙間を薬剤師が埋めていけたらと思います。
訪問看護師や医師に意見を聞いた方が良いですか?
必須ではありませんが、事前に意見を聞いていただけるとスムーズです。
薬局から医師・看護師へご相談させていただくことも可能です。
ご相談ください。
処方箋のやり取りはどうなりますか?
処方箋はFAX、メディカルペイ(アプリ)、LINE、いずれかの方法で取り急ぎ薬局へお送りください。
処方せん原本の受け渡し方法は、患者さんのお宅に置いて頂き、薬剤師が訪問時に回収、もしくは月末等にまとめて薬局へご郵送ください。
お近くの病院でしたら、薬剤師が訪問の合間に取りに伺うこともできますのでご相談ください。
認知症で薬が管理できなくて困っている患者さんがいます。薬剤師の訪問サービスではどんなことをしてくれますか?
以下のようなサービスができます。
・お薬カレンダーを2枚(2週間分)まで無料でプレゼント。訪問時にお薬カレンダーにお薬をセットします。「お薬カレンダーを使うと、飲んだか飲んでいないか分かりやすいね」との患者さんの声をいただいております。
・患者さんの家に残っている薬を回収し、医師と相談をしながら一包化をすることができます。一包化には「患者さんの名前」や「服用日」「服用タイミング」「お薬の名前」などを印字することができます。患者さんのみならず、訪問看護師やヘルパーからも「分かりやすい」と好評です。また、患者さんの手元にあり使われていなかった薬を再利用することで、無駄なお薬代が減るという経済的メリットもあります。
・お薬の効き目や副作用について、患者さんに丁寧に説明することができます。患者さんの不安を取り、お薬による治療を最大化する手助けをします。
・ケアマネや訪問看護師と連携をとることができます。患者さんがお薬を飲みすぎてしまう、紛失してしまうなどの場合には、ご自身の手の届かない場所に薬を保管させていただき、薬が正しく飲めるようになったケースもあります。
・お薬の数が多い場合は、医師に薬の数を減らす提案をすることができます。
・飲めていない薬があることを医師にフィードバックすることができます。
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地域の在宅医療を支えるべく、なごみ薬局では居宅訪問の専門部を設けて依頼を可能な限り受け入れられるようにしています。
高齢者や居宅の現場に特化した勉強も日々重ねていますので是非ご依頼をご検討ください。
現在ご利用中の薬局様からの切り替えのご依頼も歓迎いたします。
患者様にご安心頂けるように丁寧に引き継がせて頂きます。
居宅訪問の専門部では薬を届けるだけではなく、その方の服用薬に応じた副作用モニタリングはもちろん、患者様やご家族の背景、生活史に配慮した対応や傾聴を大事に、多職種様とも情報共有しながらよりよいケアを目指して参ります。