みなさん、フードロスという言葉をご存知でしょうか?フードロスとは、まだ食べられるのに廃棄される食品のことです。 日本では、まだ食べられるのに廃棄される食品、いわゆる「フードロス」は523万トン(※)。 これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料支援量(2021年で年間約440万トン)の1.2倍に相当します。※農林水産省及び環境省「令和3年度推計」
同様に、使用期限が過ぎてしまい、使えたはずの薬が毎月多くの薬局で捨てられています。なごみ薬局でも毎月10万円から多くて50万円もの薬を廃棄しなければならないこともあります。患者さんの様態が回復したり、薬局に来られなくなると医薬品が不動在庫になってしまい、時間が経つと廃棄されます。
私たちはこれを機械学習(マシンラーニング)を使ったアプリを開発し、登録作業時間を大幅に短縮することで解決を試みています。どこか他の地域の薬局では使われるかもしれない医薬品をインターネットを通じて再利用してもらう仕組みです。まだ参加薬局自体が少ないのですが私たちの店舗間では大変便利に使用できています。
特徴は、医薬品のGS-1コードを読み取ると出品に必要な情報である医薬品名、Lot、使用期限、医薬品コード、単位、価格が自動入力されます。写真を撮って、出品ボタンを押すだけで廃棄する期限切迫品を他店に見てもらえるようになります。
廃棄コストを限りなくゼロにすることで、地域医療を持続可能な経営状態に常に保ちます。また他店から安く購入することで、薬局の利益につながります。水と同じように、薬は命のライフライン。途切らせないために必要不可欠なテクノロジーです。
医療費削減は日本の課題。環境問題にもつながりかねないこの課題を小さな薬局同士がつながればきっと解決し次世代により良い社会を残せるのではないでしょうか。