こんにちは。中野区のなごみ薬局・在宅薬剤師の3号です😊
今日は、在宅薬剤師が患者さんのお宅で実際にどんなことをしているのか?について書いてみたいと思います。
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インターホンを鳴らす前に
なごみ薬局の在宅訪問では、感染予防として消毒ジェルを持ち歩いています。
玄関先で消毒をしてから訪問をしております。
また、首から名札をさげて訪問致します。
お薬の受け渡し
お薬を手渡し、またはご指定の場所に置きます。
お薬カレンダーやお薬ボックスのある患者さんでは、お薬のセットも薬剤師が行います。
セット後は間違いがないか再確認し、最後に記録用としてiPadで写真を撮ります。
写真は薬局に帰った後、報告書に保存しております。
患者さんや介護者の方から何か問い合わせがあった場合には、報告書のセット写真を見て回答させていただきます。
お薬のほか、事務処理のために、保険証や医療証の写真を撮ることもございます。
ご本人や介護者の方にお声をかけてから撮影させていただきます。
ご協力いただけると幸いです。
「家の中に人をあげるのはちょっと…」という患者さんには、玄関先でのお薬お渡しにも対応いたします。
患者さんの状態・ご希望に合わせた対応を致しますので、お気軽にご相談ください。
お薬の保管場所
お薬カレンダーやボックスがあればがお薬を自分で管理できる方では、ご本人が分かりやすい・飲み忘れない場所にお薬カレンダー・ボックスを置きます。
リビングやキッチンにお薬カレンダー・ボックスを設置し、保管することが多いです。
認知症など薬を飲み過ぎてしまう、または誤って飲んでしまう可能性の高い場合では、
ご本人の手の届かない場所にお薬を保管しているケースもあります。
例えば、キッチンの戸棚などの高い場所や、ご本人が普段行かない部屋、触らない引き出しなどです。
戸棚に鍵をつけている方もいらっしゃいます。
お薬の保管場所に関しては、ご本人・ご家族のほか、医師や訪問看護、ケアマネ、ヘルパーなど、関わる方と相談しながら決めていきます。
薬剤師として、患者さんの状態・患者さんを取り巻く状況をふまえながら、最適な方法を提案させていただきます。
「一度場所は決めたけど、やっぱり使いづらい」
「もっとこうだったらいいのにな」
「この入れ物は取り出しにくいけど、他に何か方法はあるの?」など、
いつでもご遠慮なくなごみ薬局にご相談ください!
最適な方法を検討・提案させていただきます😊
残薬チェック
残薬(=飲めなかった薬、余っている薬)のチェックも在宅薬剤師の大事な仕事です。
写真を撮ったりその場で数を数えて、医師に報告書で薬品名と数を報告します。
飲めなかったのは…
何か理由があるのか?それともなんとなくか?
効果が感じられないのか?
副作用が不安なのか?
味や形が飲みづらいのか?
生活リズムの中で飲みづらいタイミングなのか?などなど…
ご本人にヒアリングし、得た情報を医師にフィードバックします。
週1製剤や合剤などより飲みやすい薬への変更、
飲み忘れの少ない服用時点へ変更の提案をさせていただくこともあります。
また飲めなかった分包の薬は薬局に持ち帰り、使えるお薬は次回分として再利用させていただきます。
患者さんの経済的負担を減らし、国全体の医療費削減も期待できます。
お薬手帳チェック
お薬手帳をチェックし、手帳シールを貼ります。
往診以外に病院を受診しているケースもあるので、併用薬も忘れずに確認します。
お会計
お会計の方法には「現金払い」「メディカルペイ」「口座振替」がございます。
口座振替の場合は、月末締めの翌月引き落としとなっております。
費用については、介護保険を利用できる患者さんですと、通常のお薬代に加え、介護保険で定められた費用をご負担頂きます。
介護保険の利用限度額には含まれません。
1、単一建物診療患者が1人の場合・・・517点(1割自己負担の方で517円)
2、単一建物診療患者が2~9人の場合・・・378点(1割自己負担の方で378円)
一般的に1が自宅、2は施設の患者さんが対象となります。
この指導料をとる場合、算定できるのは月4回まで、間隔は6日以上あけないといけません。(末期がん患者などは少し違ってきます。)
また、公費をお持ちの方、生活保護の方、小児ではお薬代や訪問の料金が無料になることがあります。
「この公費を持っているが、無料で訪問サービスを利用できるか?」「月いくらくらいかかりそう?」など、詳しくはなごみ薬局までお気軽にお問い合わせください。
参考:「保険調剤の手引き」東京都薬剤師会
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なごみ薬局では薬剤師による居宅訪問を行っております。
ご依頼・お問合せは、お気軽にお電話でどうぞ。
03-6454-0595