最近在宅でラコール半固形剤を使用中のAさんご家族から使用法など質問されることが多かったので、
大塚製薬工場MRさんに簡単に勉強会をしていただきました。
*なぜ半固形か?通常のラコール(液剤)との違い
・半固形は胃ろうのみ。経口や腸ろうでは使われない。
・液剤だと逆流したりそのまま流れ落ちてしまうことがある。→半固形にすることで減る。
・半固形剤にすることで、より食事に近い生理的な栄養方法となる。
・投与時の血糖、血中インスリン、血中ガストリンの上昇が液剤に比べ緩やか→ダンピング対策になる。
・投与時間が短縮される。(液体→1回144分〜240分、半固形→1回6〜9分)→介護者の負担軽減。
※ちなみにKさんは加圧バッグを変えてから投与時間が短くなったそうです。先日メーカーに確認したところ、投与時間が短くなる=早食いをしたのと同じ状態。吐き気やこみあげる感じ、お腹の膨れなどがなければ問題ないとのこと。
・半固形は液剤水分含有量が少ない→水分不足とならないよう、1日の必要水分量に満たない場合は投与30分前や投与終了2時間後に水分投与する。
*胃ろうから注入する方法(デモ)
・専用アダプタ(別売)→Kさんはこちら。クリニックから支給される。(管理費の中に入っている)→メーカーとしては1回ごとにアダプタも変えるのが理想だが、経済的なこともあり(1個50円程度)毎回変えるのは難しいことが多いとのこと。
・カテーテルチップシリンジ(別売)
アダプタを口栓に差し中のフィルムに穴を開けるのですが、Kさん曰く「開けにくいものが1ヶ月に1〜2個ある」とのことでした。
今回サンプルで試しましたが、穴を開ける感触はあまり分かりませんでした。
説明書には「プチッ」と書いてあるのですが、プチッと感はなく、いつの間に開いていました。