《4月度(3/21〜4/20)分プレアボイド報告》

《4月度(3/21〜4/20)分プレアボイド報告》
●本店より4件●
①アルロイドG初回の方に、60mL/3×毎食後で処方。
通常空腹時服用薬であるため、食後でよい旨医師から話がなかったことを事前に患者へ確認後、問い合わせ。
→毎食前に変更となった。


●本剤は胃酸に対する防御因子増強薬で、胃や食道の粘膜に付着することで効果が得られます。
空腹時に粘膜にバリアーをはっておくものです。
付着するために、あのような粘稠度の高い薬剤となっており、服用後の飲食で洗い流されてしまうため食間や眠前が理想的で、食前の場合も食直前にならないよう注意したい薬剤。
ちなみに、吸収されて血中や母乳中に入るわけではないため、授乳婦も安心して服用できます。

②在宅患者の家族より、唾液が真っ黒で、かつ食べこぼし等と一緒にこぼれて服やタオルが汚れてしまうと訴えがあった。
カルコーパと酸化マグネシウムによる変色と考え、医師に問い合わせ。
→酸化マグネシウムは削除となった。

●(カルコーパの成分である)レボトパ及びその代謝物は酸化されやすく、アルカリや光に不安定です。
尿や汗など体液が黒変する現象はレボドパあるいはその代謝物が諸条件下で変化を受けて黒いメラニン重合体を生成し、それが排泄されるためと考えられます。
本剤と酸化マグネシウムとの配合は、湿潤や着色のため不適となっています。

③4歳児に カルボシステインDS50% 1.8g、アスベリン散10% 0.5g/3×毎食後 処方。
母親へ体重を確認したところ、15kgとのこと。
それぞれ適量は0.9g(30mg/kg/日)、0.3g
(2mg/kg/日)にて、特にカルボシステインは倍量処方されていたことから、問い合わせ。
→それぞれ1g、0.4gに変更となった。

④前回の継続処方と思われたが、いくつか処方がぬけていた。
お薬手帳の前回処方シール中 薬剤名左横に鉛筆で◯がついており、◯の付いたものが今回処方なしとなっているようだったが、◯の付いていないヒルドイドローションも今回処方なし。
本人へ前回との変更点を確認した際、やはり◯の付いたものは「今回処方不要」と本人が医師に提示したとのことだったが、ヒルドイドローションは◯を付けていない薬剤であり、50g×3本欲しいとのこと。
→医師へ報告・問い合わせし、50g×3本処方追加となった。

●西荻店より1件●
①2つの医療機関からの処方箋を持参された患者で、今年になり花粉症の症状が出た方。
かかりつけのメンタル系クリニックより、前回いつもの内容に追加してロラタジンOD10mg 1T/1×夕食後が処方されていたが、今回メンタル系を別のクリニックに変えてみた、かつ前回の抗アレルギー薬は効果がなかったとのことで、変更先のクリニックより メンタル系の薬剤と共にオロパタジン5mg 2T/2×朝夕食後 14日分処方。
(その処方分の薬剤をまだ受け取っていなかったこともあってか)その後も症状が気になり、2日後に別の医療機関を受診され、デザレックス5mg 1T/1×眠前 30日分とアラミスト点鼻が処方されていた。
その際本人は 2日前に別の医療機関でオロパタジンを処方されたことを医師に伝えていなかった様子。
→抗ヒスタミン薬の内服2剤併用は基本しないことから、本人へ確認し、1日1回かつ眠気の少ないタイプを希望されたため、オロパタジン処方医へ今回の件を報告・問い合わせ。
→オロパタジンは削除となった。

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