『脂質異常症と食生活の見直しについて』

健康診断で「コレステロールが高めですね」と言われて、ドキッとしたことはありませんか? それはもしかすると、「脂質異常症」のサインかもしれません。

脂質異常症とは、血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪など)が基準値を超えた状態を指します。 この状態が続くと、動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞といった重大な病気のリスクが高まるため、早めの対策が大切です。

今回は、脂質異常症の予防・改善につながる食生活のポイントをわかりやすくご紹介します。

🥗1. 体重を適正に保つ

標準体重を超えている場合、まずは減量が重要です。

「腹八分目」を意識し、食べすぎを控えることが健康への第一歩。

標準体重(kg)=身長(m)× 身長(m)× 22

🐟2. 脂質の「質」と「量」に注意

脂肪は身体に必要な栄養素ですが、種類によっては健康に悪影響を及ぼします。

• 避けたい脂質: 肉の脂身や皮、内臓、乳製品の脂肪、マーガリン、ショートニングなどに含まれる飽和脂肪酸・トランス脂肪酸

→ 悪玉コレステロール(LDL)を増やし、善玉(HDL)を減らすリスクがあります。

• 積極的に摂りたい脂質: 青魚(サバ、イワシ、サンマなど)に含まれるn-3系脂肪酸

→ 血中脂質のバランスを整え、動脈硬化の予防に効果的です。 1日1切れ程度を目安に取り入れてみましょう。

🌾3. 食物繊維をしっかりと

食物繊維は、腸内環境を整えるだけでなく、コレステロールの吸収を抑える働きがあります。

・玄米や全粒粉パンなどの未精製穀物

• 野菜、きのこ、海藻類

これらを日々の食事にバランスよく取り入れることで、自然と食物繊維が増えていきます。

🍷4. アルコールは「適量」を意識

アルコールの過剰摂取は中性脂肪の増加につながります。 以下の適量を参考にしましょう。

目安量

日本酒:約1合

ビール:約500mL

ワイン:約180mL(14%の場合)

「健康づくり」は、今日の食事から

脂質異常症は、日々のちょっとした習慣から予防・改善できます。

まずは「脂身を控えて、青魚を一品追加する」ことから始めてみませんか?

🌿 当薬局には専門の管理栄養士が常駐しており、患者様一人ひとりの生活習慣やお悩みに合わせたアドバイスを行っています。

• 中野区・杉並区を中心に対応

• LINE・電話で予約OK

• お気軽に「栄養相談したい」とお声がけください

「食事を見直したいけど、何から始めていいかわからない」そんな方も、お気軽にご相談ください。

【参考】 • e-ヘルスネット(厚生労働省):https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/

『災害時の食物アレルギー対応について』

こんにちは!なごみ薬局管理栄養士です。

地震や大雨などの自然災害は、いつどこで起こるかわかりません。皆さんは、日頃からどのような備えをされていますか?

水や食料、避難ルートの確認に加えて、食物アレルギーをお持ちの方やご家族がいる場合、特別な備えが必要です。 特に避難生活では、アレルゲンの混入や誤食のリスクが高まるため、正しい知識と事前準備が重要になります。

今回は、災害時の食物アレルギー対応について、実際に役立つ方法や注意点をわかりやすく解説します。

1. 災害時に役立つ!アレルギー対応の基本ポイント

アレルギー表示をしっかり確認

食品の原材料表示には、以下の「特定原材料7品目」が義務付けられています:

 鶏卵

 牛乳

 小麦

 えび

 かに

 落花生(ピーナッツ)

 そば

ただし、他の食材(例:大豆、ゴマ、ナッツなど)は表示が任意のため、注意が必要です。製品によっては「○○由来」などの記載がある場合もあるので、見落としには十分注意しましょう。

炊き出し・支援物資の確認は慎重に

避難所などで提供される炊き出しは、大量調理で少量の混入が避けられない場合があります。できるだけ内容を確認し、信頼できる人に相談したうえで判断しましょう。

食品は必ず家族や保護者と確認してから

避難所では、周囲の善意で食べ物を渡されることもあります。お子様がアレルギーをお持ちの場合、「必ず大人と一緒に確認してから食べる」習慣をつけておくと安心です。

アレルギーを周囲に伝える工夫を

災害時の混乱の中では、誤ってアレルゲンを摂取してしまうことも考えられます。以下のような方法で、アレルギーがあることを明確に伝える工夫をしましょう。

 「〇〇アレルギーがあります」と書かれたシールやバッジ

 災害時用のアレルギー表示ビブス(ベスト)

 医療情報カードの携帯

2. アレルゲン表示の注意点

表示義務がない食品に注意!

アレルゲン表示は「包装された加工食品や添加物」が対象です。以下のような食品は表示義務がないため、アレルギーの方は特に注意が必要です。

 店内調理の弁当や総菜

 量り売りのお菓子など

表記がわかりにくい場合

例:牛乳が「ミルク」「チーズ」「ホエイ」などの名前で表示されることもあります。見慣れない言葉も、事前に覚えておくと安心です。

3. アレルギー疾患を持つ方のための備え

アレルギーがある方は、災害時に備えて以下のものを備蓄しておくことが推奨されます。

 アレルギー対応の非常食(約2週間分が目安)

 アレルギー用ミルク(乳児の場合)

 お薬手帳のコピー

 処方薬(抗ヒスタミン薬やアドレナリン自己注射薬など)

特にアレルギー対応食品は流通数が少ないため、早めに準備しておくことが大切です。

いかがでしたでしょうか?

災害時は予測不能な状況が続き、食物アレルギーをお持ちの方にとって大きなストレスになるため、正しい情報と日頃の備えが、命を守るカギになります。

なごみ薬局では、中野区・杉並区を中心に、管理栄養士による無料の栄養相談を行っています。

アレルギー対応の食事、非常食の選び方など、個別の相談にも対応しています。

お近くの方はもちろん、遠方の方も電話・LINEでお気軽にご相談いただけます。

栄養相談をご希望の方は、スタッフまでお気軽にお声がけください!

参考文献

アレルギーポータルhttps://allergyportal.jp/

『新生活に向けての健康習慣』

こんにちは!なごみ薬局の管理栄養士です☀️

3月に入り、日々の気温差が大きく、暖かい日と雪の日が交互に訪れる季節ですね。

4月から新学期や新社会人として新たな生活を迎える方も多いのではないでしょうか?

新年度を心身ともに健康にスタートさせるために、3月のうちから生活習慣を見直しておくことをおすすめします!

1. 朝ごはんをしっかり食べよう

朝ごはんは、脳のエネルギー源であるブドウ糖を補給し、体を温めて活動を開始するために重要です。

栄養バランスを考慮した朝食が理想ですが、朝は忙しくて時間がない方も多いと思います。 そのような場合は、バナナやヨーグルト、カップスープなど、手軽に食べられるものでOK。

少しでも何かを食べる習慣をつけることから始めてみましょう!

2. 質の良い睡眠を確保する

睡眠不足や昼夜逆転の生活は、体内リズムを乱し、疲れが溜まりやすくなります。

理想的な睡眠時間は7~8時間。規則正しい生活を心がけ、毎日決まった時間に寝るようにしましょう。

寝る前にストレッチをしたり、リラックスできる音楽を聴くことで、自律神経が整い、質の良い睡眠をとることができます。

睡眠不足が続くと、朝起きるのがつらく、朝ごはんを抜いてしまうことがあります。

「早寝早起き、朝ごはんを食べる」という生活リズムを作り、良いスタートを切ることが、健康な一日を作る第一歩です☀️

なごみ薬局での栄養相談について

なごみ薬局では、管理栄養士が常駐しており、栄養に関するご相談を随時受け付けています。

中野区、杉並区にお住まいの方はもちろん、遠方の方もオンラインでの相談が可能です。

「栄養相談に興味がある」「自分の食生活を見直したい」という方は、お気軽に店舗のスタッフにお声がけいただくか、お電話やLINEでご連絡ください🙌

皆さまの健康をサポートするために、心を込めてお手伝いさせていただきます。

『尿酸値を正常にするための食事のコツ』

こんにちは!なごみ薬局管理栄養士です🥕

忘年会や新年会でお酒を飲む機会があった方もいらっしゃると思います🍻アルコールの過剰摂取によって尿酸値が高くなることがあります🤨

健康診断での血液検査で数値が高かったことがある方も少なくないのではないでしょうか?

今回は、尿酸値が高くなる原因と、気をつけるべきことをご紹介します。

◎尿酸値が高くなる原因は?

・プリン体を含む食事が多い

・アルコールの過剰摂取

・生活習慣の乱れ

・ストレス

・水分不足 など…

◎尿酸値を正常にするために!

・プリン体を含む食品の摂取が多い人はそれらを控えましょう。

⇨プリン体は、白子類、レバー類、干物(マイワシ・マアジ・サンマ)などに多く、肉・魚全般にも中程度含まれています。食べすぎないように注意しましょう。

・野菜、果物、豆類、全粒穀類などをバランスよく摂取しましょう。

・尿路結石予防のために水分を多くとりましょう。

・アルコールの摂取量を減らし、特にビールは控えましょう。

・甘い飲み物やジュースを控えましょう。

・脈が少し速くなる程度の有酸素性運動を行いましょう。

⇨少なくとも10分以上の運動を合計1日30分以上または60分程度が最適です。

・肥満がある人は、食事の見直しと運動で肥満を解消しましょう。

なお、過度な運動や無酸素性運動を行うと、尿酸が産生されやすくなり、尿酸値が上昇しますので、尿酸がすでに高い人の場合は、ウォーキング程度の軽い有酸素性運動にとどめる必要があります。

また、ビール以外ならお酒でもプリン体が少ないと考える方もいますが、アルコール自体に尿酸を高くする働きがありますので、すべての種類のアルコール類を控えることが大切です。

日々楽しく過ごせるように、普段の生活習慣を見直してみましょう💪

なごみ薬局には管理栄養士が在籍しております🕊 お近くの中野区、杉並区にお住まいの方はもちろん、遠くにお住まいの方も栄養相談を受け付けています。 栄養相談では、より詳しいお話ができますので、ご興味のある方は、お気軽にお声がけください🥦

【参考文献】 e-ヘルスネット 高尿酸血症

「冬野菜について」

こんにちは! なごみ薬局管理栄養士です🕊️

今回は冬が旬の、冬野菜の栄養について紹介します⛄️

冬野菜の特徴は、寒さで凍ることがないよう、細胞に糖を蓄積するため、糖度の高い野菜が多いことです。

●大根

根の部分はほとんど水分ですが、消化酵素のアミラーゼ、辛味成分のイソチオシアネート、ビタミンC、食物繊維なども含まれています。 アミラーゼは、消化を助け、胸焼けや胃もたれの予防に働きます。 また、葉の部分は緑黄色野菜で、βカロテンや、根よりも多くのビタミンCや食物繊維を含んでいます。 葉も上手く料理に活用できるといいですね☺️

●白菜

ビタミンCや、カリウム、食物繊維を含んでいます。 ビタミンCの抗酸化作用により、風邪の予防に働きます。 またカリウムは高血圧予防やむくみの解消に働きます。 鍋やシチューなどで美味しく食べられます😋

●ほうれん草

鉄分が多く含まれています。 貧血予防や目の健康維持に働きます。 レモンやお酢をかけて食べるとさらに鉄の吸収率が高まります🌟

他にも冬野菜はたくさんあるので、旬を楽しみながら、健康な食生活を送りましょう😊

なごみ薬局には管理栄養士が在籍しております👀

お近くの中野区、杉並区にお住まいの方はもちろん、遠くにお住まいの方も栄養相談を受け付けています。 「栄養相談に興味がある」「栄養相談をしたい」など店舗のスタッフまたは、お電話やLINE等で、いつでもお気軽にお声がけ下さい☺️

参考;農林水産省 冬に旬を迎える野菜って? https://www.maff.go.jp

新卒ブログ

初めまして!なごみ薬局入社1年目のOです。

入社して3ヶ月が経ちました。まだまだ覚えることはたくさんありますが、少しずつ仕事や生活リズムにも慣れてきたように感じます。

最近は、よく出る薬の棚を少しずつ覚えてきて、棚を検索せずに調剤ができた時に少し成長したなと感じます。

今回は同期の新卒の方々にも近況を聞いてみました!これから入社を検討している学生の方に社内の雰囲気がわかればと思い、簡単にまとめています。

▶️入社して3か月が経ちましたが、日々の仕事の中で成長したなと感じることはありますか?

・電話対応や外来の受付など今まで苦手意識があったことに対して少しずつ慣れていき、スムーズに行えることが増えた。

・見ているだけのことや分からないことが少なくなってきて自分から動けることが増えてきた。

・一人で行える業務が増えた時。

▶️社会人生活には慣れましたか?大変なことや楽しいことがあれば教えてください。

・慣れました。月曜日や連休明けは忙しい中でもスムーズに業務を進めることが大変ですがやり切れた時は達成感があります。

・学生生活と比べて生活リズムが整い、休みの日を計画的に過ごせるようになった。

・薬や保険について勉強する時間が取れず大変です。

▶️なごみ薬局に入社して良かったと思うことを教えてください。

・周りの方がいろいろと優しく確認しながら教えてくださいます。

・周りが良い人が多く、分からないことをすぐに聞けること。

・みなさん親切で、親身になって仕事を教えてもらえる点。

仕事では、周りの方々が優しく教えてくださり、少しずつ1人でできることが増えてきているようです!社会人生活は、大学生のときと比べると自由な時間が減り、生活リズムに慣れるまでは大変ですが、充実した休日を過ごせるように自分のスタイルを見つけていきたいです。

『認知症の食事介護』

こんにちは! なごみ薬局管理栄養士です🕊️

食事の重要な目的は、①栄養の補給と健康の維持、②生活を豊かにする、の2つがあります。 認知症高齢者の食事介護は、2つの目的を同時に達成できるよう、サポートすることが必要です😊

まずは、栄養摂取、栄養バランス、適正なカロリー摂取によって、栄養失調やカロリー不足を防止し、病気を予防しながら健康を維持することが大切です🍴

次に、楽しく、おいしい食事環境を作ることが必要です。 楽しい食事は、高齢者の気持ちを安定させ、穏やかな生活を可能にします☘️

ご本人の気持ちを無視し、無理やり食べさせたり、 気持ちや要求を聞きすぎて、脱水や栄養失調になってしまったりするのは避けましょう。

食事を食べない方へは、

①食べやすいよう盛り付けを工夫する

②カロリーを考慮し、おやつを用意する

③水分摂取量を増やす

④一緒に買い物に行き、好きなメニューを選んでもらう

⑤食事時間や、食事回数を調整する などの対応方法があります⭐️

なごみ薬局には管理栄養士が在籍しております👀 お近くの中野区、杉並区にお住まいの方はもちろん、遠くにお住まいの方も栄養相談を受け付けています。

「栄養相談に興味がある」「栄養相談をしたい」など店舗のスタッフまたは、お電話やLINE等で、いつでもお気軽にお声がけ下さい☺️

参考文献:認知症介護研究・研修仙台センター 初めての認知症介護『食事・入浴・排泄編』・解説集