こんにちは。中野区のなごみ薬局・在宅薬剤師の3号です😊
先日、新規在宅患者さんのサービス担当者会議に参加しました。
コロナ禍になり、久しぶりのサービス担当者会議でした。
ケアマネさん、看護師さんと直接お会いして顔を見てお話できて、良い機会となりました。
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●経緯
Xクリニックから紹介の患者Qさん。
今回訪問看護とともに、なごみ薬局も介入することになった。
診断名:認知症。関節リウマチ。
定期的な受診の必要性を説明しても理解が難しい様子。→訪問診療開始となる。
薬は結構残っており、飲めていない様子。拒薬も強い。
訪問診療の初診の後、サービス担当者会議を行った。
●参加者
ケアマネ
訪問看護師 2名
なごみ薬局 薬剤師 3号
●内容
・それぞれ患者Qさんにご挨拶(ケアマネさんは以前から関わっているとのこと)
・名刺交換
・ケアマネ様より、1週間の流れの説明(デイサービス、ヘルパーの来る曜日など。日曜は誰も来ない…)
⇨訪問看護は平日のデイ・ヘルパーない曜日に、なごみ薬局はヘルパーのいる日時に介入することとなった。
⇨薬は毎日介助者が飲めているか確認したり、服用していなければ手渡したりする。介助者のいない日曜は服用は諦めることになった。
⇨介助者は1日1回の訪問しかないため、1日1回の薬しか難しいですねとなった。
・訪問看護がすることは「バイタルチェック、服薬確認」
・薬局がすることは「薬の配達、薬のセット、服薬の声掛け」
・介護保険証、お薬手帳などの重要書類の場所確認
・患者Qさんは部屋に貼ってあるカレンダーで予定を把握している⇨今後は次回訪問日を記載して帰ることにしましょうとなりました。
・お薬カレンダーの場所の相談⇨本人がいじってしまうといけないので、触らなそうな高い位置に置いてみることにした。(お試し)
・残薬がたくさんある⇨持ち帰るか、これを再分包するか含め、薬局が医師と相談して決めていくことにした。
・サービス担当者会議終了後、説明書・契約書に患者Qさんより契約サインを頂きました。
●感想
ケアマネさん、看護師さんと直接会って話せる機会は少ないので、会えてよかったです。
チームの一員であることを再確認できましたし、お薬カレンダーの場所など、小さな「どうしよう?」をその場で相談・解決できて心強かったです。
また、「介助者のいない日曜は服用は諦める」というケースは今回が初めてでした!
いきなり満点を目指さず、まずはできるところから無理せずやっていこう、というのが、在宅では大切な姿勢なのかもしれないなあと勉強になりました。
その後ケアマネさん、看護師さんとは何度も連絡を取っていますが、担当者会議で顔を合わせてお話したことで、ちょっとしたことでも連絡・相談しやすくなったように感じます。
逆にケアマネさん、看護師さんからも密に連携を取っていただけて、感謝です。
●介入、その後
医師と連絡を取り、その後の訪問で、
1回目は残薬をお薬カレンダーにセット。残薬を持ち帰り。
2回目は薬局で再分包したものを持参・お薬カレンダーにセットしました。
2回目訪問時、1回目にセットした薬はは無事服用できていました!よかったです。
担当者会議の時は「自分はまだ元気だから薬は飲まなくてもいいんだ」とおっしゃっていた患者さんでしたが、
1回目は穏やかな対応で、2回目訪問の時には「この歳になってこんなにいろんな人に助けてもらって幸せだ」という言葉をいただけました。
喜んでもらえるとこちらも嬉しいです☺️
初回は、往診の後に契約と、長時間に渡り疲れていたのかもしれません。
お話好きな患者さんなので、今後は仲良くなって、困っている点・助けられる点があれば聞けたらいいなと思いました。
●補足:薬学的観点より
抗リウマチ薬:メトトレキサートに関して。
添付文書より、「1回または2〜3回に分服。12時間間隔で投与」とあり。
日本では分2、分3の処方が多いですが、欧米では一度に飲むことが多いようです。
参考:日本リウマチ学会「メトトレキサートを服用する患者さんへ」https://www.ryumachi-jp.com/pdf/mtx.pdf
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